二盃口と七対子は、どちらも面前限定で、見た目もよく似た役です。
ですが、役の定義と点数の付き方はまったく別物で、ルール上の扱いもはっきり違います。
この記事では、まず「結論とルール上の整理」を押さえ、そのうえで実戦でどう使い分けるかまで、具体例を交えて解説します。
💡この記事で理解できるポイント
- 二盃口と七対子の役の定義・構造の違い
- 同じ牌姿でも「どちらで数えるか」「複合するのか」の正しいルール
- 打点・複合役の違いから見た、二盃口ルートと七対子ルートの選び方
二盃口と七対子の違いの結論

まずは、このテーマで一番よく聞かれる疑問に対して、結論から整理します。
二盃口と七対子の定義の違い
結論から言うと、二盃口と七対子は「まったく別ジャンルの役」です。
二盃口(りゃんぺーこう)
- 定義:一盃口が2つそろった形
- 構造:順子4面子+雀頭 の「普通の面子手」
- 翻数:3翻(門前限定)
七対子(ちートイツ)
- 定義:違う牌の対子を7組そろえる
- 構造:4面子+雀頭ではない「特殊な和了形」
- 翻数:2翻(門前限定・25符固定)
ポイントは「二盃口は「順子手」、七対子は「対子手」。 役の系統がまったく違う」です。
同じ「2枚1組」をたくさん抱えるので見た目は似ますが、
二盃口は「順子として数える役」、七対子は「対子として数える役」です。
面子手と特殊形の構造差
もう少し構造に踏み込んで見ます。
通常の和了形は、「4面子+1雀頭」という形が基本です。
これを「面子手」と呼びます。
たとえば、

のような形です。順子4つ+頭1つ、きれいな面子手です。
上記を並び替えると、

となり、全て対子のように見えます。
しかし、分解すると、順子4つ+頭1つなので、面子手という扱いになります。
一方、七対子はそもそも構造が違います。
- 面子が1つもない
- 対子が7組あるだけ
- 「4面子1雀頭」のルールから外れた例外形
たとえば、

です。
この手牌は、順子4つ+頭1つに分解できないので、面子手という扱いにはなりません。
なので、同じ牌姿に見えても、
- 4面子1雀頭として分解できるなら面子手(=二盃口側)
- 面子にできない、対子7組だけなら七対子
という見方になります。
牌姿例で見る二盃口と七対子
代表的な「二盃口にも七対子にも見える牌姿」を見てみます。

この牌を2通りに見ます。
順子手として見る(=二盃口)

※一盃口が2つ → 二盃口(3翻)
対子手として見る(=七対子)

※7組の対子 → 七対子(2翻)
牌姿そのものは同じですが、
「順子として区切るか」「対子として区切るか」で役の種類が変わります。
ここで重要なのが高点法(高い役が適用される)というルールです。
要するに
- 形は二盃口、七対子のどちらも条件を満たす
- しかし、両方を同時につけることはできない
- さらに、麻雀には高点法があるため、必ず「二盃口(3翻)」として扱う
といったルールです。
つまり、
- 「二盃口+七対子=5翻」には絶対にならない
- 同じ牌姿なら、必ず二盃口だけが採用される
の2つを覚えておけば、ルール面で迷うことはなくなります。

二盃口と七対子は「牌姿が似ているだけの別ジャンル」と割り切るのが一番スッキリだよ。
同じ形なら常に二盃口優先、七対子との複合なし、という2点をまず頭に入れておこう。
二盃口と七対子の違いの実戦での考え方とてりやき流選択術

ここからは、「ルールはわかったけど、実戦でどう考えるか?」という話に入ります。
打点・複合役・ローカル役の比較
次に、二盃口と七対子でどんな役と複合しやすく、どれだけ点数差が出るかを整理します。
翻数・符の違いと点数設計
ざっくり整理すると、こうなります。
| 役 | 翻数 | 符 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 七対子 | 2翻 | 25符固定 | 平和と複合しない |
| 二盃口 | 3翻 | 20〜40符程度 | 平和と複合可能 |
七対子は2翻役、二盃口は3翻役です。
なので、どちらの役も狙えるケースにおいては、点数的には二盃口を狙うのが良いです。
複合しやすい役の違い
代表的な複合関係をまとめます。
ここから導ける重要ポイントは、「二盃口でつく役は、ほとんど七対子でもつく。 ただし、平和だけは二盃口側の特権」ということです。
二盃口と七対子の両天秤のてりやき流実戦判断
麻雀の実戦の中では、二盃口と七対子のどちらで待つかを選択する場面があります。
点数的には二盃口を狙うべきですが、上がりやすさ等を考えると七対子のほうが良かったりします。
選択する基準としては、打点、上がりやすさの2つです。
基本的には、下記のような基準で選択することで、安定して勝てるようになります。
- 七対子では打点が足りず、もっと高打点が必要
→二盃口 - 七対子で打点は足りていて、かつ、何でも良いから上がりたい
→七対子
基本的には待ち選択できる七対子のほうが上がりやすいです。
一方で二盃口は待ち選択できないことのほうが多いけど、待ちを犠牲にしてでも打点を求める場合は、二盃口を狙いましょう。
たとえば、

のような手牌だと、
(二盃口)か
(七対子)のどちらかの待ちを選べます。
上記のような場合、上がりやすさ重視だと
待ちの七対子を選び、打点重視だと
待ちの二盃口を選ぶのが良いです。

打点(ドラ込み)と上がりやすさのバランスをベースに、局面ごとにどちらを選ぶのが良いかを考える習慣を付けよう。
二盃口と七対子の違いにおけるQ&A総まとめ
最後に、実戦で迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめます。
Q1. 同じ形のとき、二盃口と七対子はどっちが優先?
A. 必ず二盃口(3翻)が優先されます。
「二盃口+七対子」で5翻になることも、七対子だけを選ぶこともできません。
Q2. 七対子を選んだ方が得になる局面はないの?
A. 点数では二盃口が得ですが、上がりやすさ重視の場合は、七対子のほうが得になることが多々ありあます。
打点重視なのか、上がりやすさ重視なのかは、点棒状況などを踏まえて選びましょう。
二盃口と七対子の違いのまとめ

この記事で押さえておきたい要点は次の通りです。
💡二盃口と七対子の違いに関するまとめ:
- 定義の違い
- 二盃口:一盃口が2つある「順子手」(面子手/3翻)
- 七対子:対子7組の「特殊形」(対子手/2翻・25符固定)
- 構造の違い
- 二盃口は「順子4面子+雀頭」で、見た目が対子7組でも中身は順子4組
- 七対子は「面子0+対子7」で、4面子1雀頭から外れた例外
- 高点法と優先順位
- 同じ牌姿で両方に取れる場合、必ず翻数の高い二盃口(3翻)が採用される
- 七対子をあえて選んで安く上がることはできない
- 点数設計の違い
- 七対子:2翻25符固定
- 二盃口:3翻+可変符


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