麻雀のウマ・オカとは?基本ルールと点数の清算方法について完全ガイド

ルール・マナー
こんな方におすすめの記事です
  • 「ウマ」「オカ」という言葉を聞いたことはあるが、意味があいまいな人
  • フリー雀荘やセット麻雀で、自分で精算できるようになりたい人
  • 競技麻雀やMリーグの「ポイント制」をしっかり理解したい人
  • 沈みウマ・差しウマ・外ウマなど、関連ルールを一通り把握したい人
  • 自分に合うウマ・オカ設定を選び、戦略的に麻雀を楽しみたい人

麻雀のルールや役は分かってきたけれど、「ウマ」「オカ」「ポイント計算」でつまずく人はとても多いです。
ですが、仕組みさえ分かってしまえば、どのルールでも落ち着いて精算できるようになります。

この記事では、「ウマ=順位ボーナス」「オカ=トップ総取りボーナス」という軸で、用語の意味から計算手順、実戦での戦略までを順番に解説します。

この記事を読むことで、ウマ・オカの複雑なルールを理解でき、ゲームをスムーズに進行できるようになるので、最後まで読んでみてください!

💡この記事で理解できるポイント

  1. 「ウマ」「オカ」「素点」「ポイント」など基本用語の意味と役割
  2. 5-10・10-20・10-30など代表的なウマ設定の仕組みと配分
  3. 25,000持ち30,000返しのオカが「トップ総取り」になる理由と計算例
  4. フリー雀荘や競技麻雀での代表的な設定と、トラブルを避けるための確認ポイント

麻雀のウマ・オカとは何か

まずは用語の意味を整理します。
「ウマ」と「オカ」のイメージがつけば、このあとの計算や戦略も理解しやすくなります。

▼この章で理解できること

  • 「ウマ」の基本定義と、誰から誰にポイントが動くか
  • 「オカ」がトップにだけ配られるボーナスであること
  • 「素点」と「ポイント」の違い
  • 「順位点=ウマ+オカ」の考え方

ウマの基本定義と役割

ウマとは、半荘が終わったあとに順位に応じて行う、ポイントの受け渡しルールです

もっと具体的に言うと、

  • 3位が2位にポイントを払う
  • 4位が1位にポイントを払う

この2つのやり取りの合計を「ウマ」と呼びます。
なので、ウマは「着順ボーナス(ペナルティ)」そのものです。

代表的なウマの意味は次の通りです(すべて4人打ち想定)。

  • 5-10
    • 3位→2位へ 5ポイント
    • 4位→1位へ 10ポイント
  • 10-20
    • 3位→2位へ 10ポイント
    • 4位→1位へ 20ポイント
  • 10-30
    • 3位→2位へ 10ポイント
    • 4位→1位へ 30ポイント
  • 20-30
    • 3位→2位へ 20ポイント
    • 4位→1位へ 30ポイント

※1,000点=1ポイント(1p)として扱うのが基本です。

ここで特に大事なのが、「5-10=1位と4位の差が15p」ではないという点です。
5-10は「3位→2位が5」「4位→1位が10」という意味であって、1位と4位の差そのものを表してはいません。

ウマの主な役割は次の2つです。

  1. 1位と4位の差を大きくして、トップの価値・ラスの重さを増やす
  2. 「何点取ったか」より「何位で終わったか」を重視させる

そのため、ウマが大きいルールほど、終盤は順位を意識した押し引きが重要になります。

オカの基本定義と役割

オカとは、1位だけに与えられるトップ賞ボーナスです。
構造を一言で言うと、「全員から少しずつ集めた点を、トップが総取りする仕組み」です。

オカは主に、「◯◯点持ち ◯◯点返し」という形で表します。

例として、もっともよく見かける
「25,000点持ち 30,000点返し」を見てみましょう。

  • 本来の原点:30,000点
  • 実際に配る持ち点:25,000点

この差5,000点ぶんを、全員から前払いで集めているイメージです。

  • 1人あたり:5,000点(=5p)
  • 4人合計:5,000点 × 4人 = 20,000点(=20p)

この20pを、半荘が終わったときにトップがまとめて受け取る。
これがオカです。

ここで強調しておきたいのは、オカのぶんを2~4位からさらに引いているわけではないという点です。
差額5,000点×4人ぶんは、スタート時点ですでに卓の外に出ている扱いなので、精算では「トップに足すだけ」です。

役割としては、

  • トップの価値をさらに上げる
  • 点差が小さくても、トップと2位で最終ポイントが大きく変わる

といった効果があります。

素点とポイントの違い

ウマ・オカを理解するには素点ポイント(p)という言葉の違いも押さえておきましょう。

  • 素点
    → 「終局時の持ち点が、原点からどれだけ増減したか」を点棒の単位で表したもの。
    例:原点30,000点、終局35,000点なら素点は+5,000点。
  • ポイント(p)
    → 素点を1,000点=1pに換算した値。
    例:+5,000点 → +5.0p

多くの競技やフリーでは、

1半荘の最終成績 = 素点(点差)+ ウマ + オカ

という形でポイント(p)を出し、そのポイントの合計で順位を競います。

※100点単位が出た場合は、0.1pとして扱い、「五捨六入(0.4以下切り捨て、0.5以上切り上げ)」などのルールを決めておくことが多いです。

てりやき
てりやき

この章では「ウマ=順位のやり取り」「オカ=トップ総取りボーナス」「素点=点差」「ポイント=素点+順位点」という4つをしっかり区別できればOK!!

麻雀のルールは複雑なため、覚えるのに時間がかかります。麻雀ルールを最速で覚えたい方は「マンガでわかる!東大式麻雀入門」といった人気の麻雀ルール本を読むことをお勧めします!

麻雀のウマ・オカの仕組み

ここでは、実際にポイントがどう動くのかを、構造として整理します。
「誰が誰にいくら払うのか」がイメージできるようになるのが目標です。

▼この章で理解できること

  • ウマ支払いの基本構造(3位→2位、4位→1位)
  • オカと「持ち点・返し点」の関係
  • 素点と順位点(ウマ+オカ)を分けて考える重要性
  • 「1,000点=1p」で考えるメリット

ウマ支払いの構造

ウマは3位→2位、4位→1位への一方向の支払いです。
ここを数字で整理してみます。

代表的なウマ設定の配分は、次のようになります(単位はポイント=p)。

ウマ設定1位2位3位4位
5-10+10+5-5-10
10-20+20+10-10-20
10-30+30+10-10-30
20-30+30+20-20-30

この表の意味は、とてもシンプルです。

例えば10-30の場合、

  • 3位 → 2位に10p払う
  • 4位 → 1位に30p払う

ので、
1位:+30p、2位:+10p、3位:-10p、4位:-30pとなります。

ここで重要なのが、ウマの数字は「支払い量」であり、最終ポイントではないということです。
ただし実際の計算では、上の表のように「順位ごとの固定ボーナス」として扱ってしまった方が早いので、結果としては同じになります。

オカと持ち点返し点

次に、オカと「持ち点・返し点」の関係を整理します。

  • 持ち点
    → 対局開始時に配る点数(実際に手元にある点棒)
  • 返し点(原点)
    → 精算時に0pとみなす基準点

「25,000点持ち 30,000点返し」の場合、

  • 原点:30,000点
  • 実際のスタート持ち点:25,000点

なので、「5,000点×4人=20,000点」がオカ用の積立金として卓の外に出ている扱いになります。
これをトップが一括で受け取るのがオカです。

つまり、

  • 対局前に全員が5,000点ずつ「トップ賞」を積み立てる
  • 終局後、その総額20,000点(20p)をトップがもらう

という、非常に単純な仕組みです。

逆に「30,000点持ち 30,000点返し」であれば、
持ち点=返し点なのでオカは0、トップ賞ボーナスはありません。

順位点と素点の関係

ウマとオカをまとめて、順位点と呼ぶことも多いです。

  • 素点:原点との差分(点数の増減)
  • 順位点:ウマ+オカ(順位ボーナス全体)
  • 最終ポイント:素点(点差p)+順位点(p)

たとえば、

  • 原点30,000点
  • 終局点が35,000点のトップ
  • ウマ10-30、オカあり(25,000持ち30,000返し)

だとすると、

  • 素点:35,000 − 30,000 = +5,000点 → +5p
  • ウマ:トップなので +30p
  • オカ:トップ賞 +20p(5,000点×4人分)

→ 最終ポイントは
5p(素点)+ 30p(ウマ)+ 20p(オカ)= +55p となります。

ここから分かるように、素点よりも順位点(ウマ+オカ)のほうがはるかに大きな影響を持つことがよくあります。
だからこそ、「点数差」だけでなく「着順」を強く意識する必要があるのです。

てりやき
てりやき

ウマ=順位点、オカ=トップ賞、素点=点差。この3つを「足し算して最終ポイントを出す」と覚えておくと、どんなルールでも応用しやすくなるよ。

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を麻雀のウマ・オカの清算方法

ここからは、実際のポイント計算の流れを具体的な数値で確認していきます。
「どういう順番で何を足し引きするのか」が分かれば、自分一人でも精算できるようになります。

▼この章で理解できること

  • 標準的な精算手順(①素点 → ②p換算 → ③ウマ → ④オカ)
  • 5-10・10-20など、ウマの数字の読み取り方
  • 25,000持ち30,000返しのオカ計算の具体的な流れ
  • 実戦で迷わないためのコツ(小数処理など)

標準的な精算手順

一般的な4人打ち・ウマ&オカありのルールでは、次のような手順で計算することが多いです。

ウマ&オカの清算手順まとめ

  1. 原点(返し点)からの点差を出す
  2. 点差をポイント(p)に換算する(1,000点=1p)
  3. ウマを適用して順位ごとのボーナスを足し引きする
  4. オカ(トップ賞)をトップにだけ加算する

例として、次の条件で計算してみます。

  • ウマ:10-30
  • オカ:「25,000持ち 30,000返し」(=オカ20p)
  • 終局点
    • 1位:35,000点
    • 2位:30,000点
    • 3位:20,000点
    • 4位:15,000点

① 原点との差(素点)を計算

原点は30,000点なので、

  • 1位:35,000 − 30,000 = +5,000点
  • 2位:30,000 − 30,000 = ±0点
  • 3位:20,000 − 30,000 = -10,000点
  • 4位:15,000 − 30,000 = -15,000点

② ポイント(p)に換算

1,000点=1p なので、

  • 1位:+5p
  • 2位:0p
  • 3位:-10p
  • 4位:-15p

③ ウマ10-30を適用

10-30ウマの配分は、

  • 1位:+30p
  • 2位:+10p
  • 3位:-10p
  • 4位:-30p

なので、素点にこれを足します。

  • 1位:5p + 30p = 35p
  • 2位:0p + 10p = 10p
  • 3位:-10p −10p = -20p
  • 4位:-15p −30p = -45p

④ オカ20pをトップに加算

25,000持ち30,000返しなので、

  • 1人あたり5,000点(5p)不足×4人=20,000点(20p)

この20pをトップ(1位)に足します。

  • 1位:35p + 20p = 55p
  • 2位:10p
  • 3位:-20p
  • 4位:-45p

この55 / 10 / -20 / -45が最終ポイントです。

ウマ5-10や10-20の例

さきほどは10-30で計算しましたが、ウマが違えば順位ごとのポイントも変わります。
ここでは5-10と10-20のイメージを押さえておきましょう。

前提条件は同じにします。

  • オカ:25,000持ち30,000返し
  • 終局点:35,000 / 30,000 / 20,000 / 15,000
  • 素点:+5p / 0p / -10p / -15p

ウマ5-10(ゴットー)の場合

配分は、

  • 1位:+10p
  • 2位:+5p
  • 3位:-5p
  • 4位:-10p

なので、

  • 1位:5 + 10 = 15p
  • 2位:0 + 5 = 5p
  • 3位:-10 – 5 = -15p
  • 4位:-15 -10 = -25p

ここにオカ20pを足すと、

  • 1位:15 + 20 = 35p
  • 2位:5p
  • 3位:-15p
  • 4位:-25p

10-30に比べると、「トップがそこまで極端に大きくならない」ことが分かります。

ウマ10-20(ワンツー)の場合

配分は、

  • 1位:+20p
  • 2位:+10p
  • 3位:-10p
  • 4位:-20p

なので、

  • 1位:5 + 20 = 25p
  • 2位:0 + 10 = 10p
  • 3位:-10 -10 = -20p
  • 4位:-15 -20 = -35p

オカ20pを足すと、

  • 1位:25 + 20 = 45p
  • 2位:10p
  • 3位:-20p
  • 4位:-35p

同じ素点でも、ウマ設定によってトップとラスの差が変わることがよく分かると思います。
ウマが大きいほど、順位の上下1つの重みが増えると覚えておきましょう。

25000持ち30000返し例

「25,000持ち 30,000返し」が、なぜトップ総取りボーナスになるのかを、最後にもう一度だけ整理します。

  1. 本来の原点は30,000点
  2. でも実際には25,000点しか配らない
  3. つまり、1人あたり5,000点が卓の外にプールされている
  4. 4人ぶんで20,000点(20p)が「オカ」として積み立てられている
  5. 終局時にこの20pを、1位のプレイヤーが丸ごと受け取る

このように、オカは「全員からの前払い」をトップが総取りする仕組みです。
2~4位の誰かから追加で引かれているわけではないという点だけ、何度でも確認しておきましょう。

てりやき
てりやき

計算は「素点→ウマ→オカ」の3ステップで十分だよ。同じ終局点でも、ウマとオカの設定によって最終ポイントがかなり変わるから、対局前に必ず数値を確認しよう!

麻雀のルールは複雑なため、覚えるのに時間がかかります。麻雀ルールを最速で覚えたい方は「マンガでわかる!東大式麻雀入門」といった人気の麻雀ルール本を読むことをお勧めします!

麻雀のウマ・オカの実戦活用

ここからは、実際のフリー雀荘や競技麻雀で、どんなウマ・オカ設定が使われているのかを見ていきます。
また、それによって打ち方や狙うべき順位がどう変わるかも確認します。

▼この章で理解できること

  • フリー雀荘でよく使われる標準的なウマ・オカ設定
  • プロ団体やMリーグなど競技麻雀での代表的な採用例
  • ウマ・オカがゲーム性と戦略に与える影響
  • 「トップを狙うべきか」「ラス回避を優先すべきか」の考え方

フリーで多い設定例

一般的なフリー雀荘(セット含む)の4人打ちでは、次のような組み合わせが多いです。

  • 持ち点・返し点:25,000点持ち 30,000点返し(オカ20p)
  • ウマ:10-20 または 10-30
  • レート:1p=50円(0.5)、1p=100円(1.0)など

この場合、1位は

  • 素点
  • ウマ(20p or 30p)
  • オカ20p

を合計して、40~50p前後のプラスになることが多く、かなりトップが重視されるルールです。

逆に4位は、素点マイナスに加えてウマで大きく持っていかれるため、-40p以上の大きなマイナスになりやすくなります。

そのためフリーでは、

  • トップを目指す攻めの姿勢
  • 同時に「ラスだけは避けたい」という意識

の両方が、とても重要になります。

戦略や打ち方への影響

ウマ・オカの有無や大きさは、終盤の打ち方を大きく変えます。
代表的な影響は次のようになります。

  • ウマ・オカが大きいルール
    → トップの価値が非常に高く、ラスのマイナスも非常に大きい
    → 終盤は「トップを狙うか、ラスを回避するか」の判断がシビアになる
    → 「2位確定よりもトップ狙い」「3位でもラス回避優先」など、順位勝負の意識が強まる
  • オカなし・沈みウマ中心のルール
    → 原点を超えているかどうかがより重要
    → 1人だけ大きく沈むと、その人がほとんどのマイナスを背負う
    → 大きくマイナスを抱えないよう、安全志向の打ち方が求められる

同じ局面でも、

  • 「トップを取ったときにどれくらいポイントが増えるか」
  • 「ラスになったときにどれくらいポイントが減るか」

をウマ・オカ込みで計算できると、押し引きの判断がかなり変わってきます。

このように、オカは「全員からの前払い」をトップが総取りする仕組みです。
2~4位の誰かから追加で引かれているわけではないという点だけ、何度でも確認しておきましょう。

てりやき
てりやき

自分がよく打つルールで、「トップを取ったときのだいたいのプラス」と「ラスのだいたいのマイナス」だけでもざっくり覚えておくと、終盤の決断がぶれにくくいよ。

麻雀のルールは複雑なため、覚えるのに時間がかかります。麻雀ルールを最速で覚えたい方は「マンガでわかる!東大式麻雀入門」といった人気の麻雀ルール本を読むことをお勧めします!

麻雀のウマ・オカにおけるQ&A

ここでは、よくある誤解や、派生ルール(差しウマ・沈みウマ・外ウマ)についてまとめておきます。
対局前にしっかり共有しておくことで、トラブルも大きく減らせます。

▼この章で理解できること

  • ウマ・オカに関するよくある勘違い
  • 差しウマ・沈みウマ・外ウマの意味と違い
  • トラブルを防ぐために確認しておくべきルール項目
  • フリー雀荘でやってはいけないことの代表例

よくある誤解と注意点

ウマ・オカに関して、特に間違えやすいポイントを整理します。

  • 「5-10=トップとラスの差が15p」という誤解
    → 実際は「3位→2位が5p」「4位→1位が10p」という意味です。
    → 最終的な1位と4位の差は、素点も含めて別に計算されます。
  • 「オカは2~4位から追加で引かれる」という誤解
    → オカ用の点数はスタート時にすでに卓の外に出ている扱いです。
    → 終局時はトップに足すだけで、他の人の点数からさらに抜くことはありません。
  • 「ウマ・オカはフリーだけのルール」という誤解
    → 多くの競技団体もウマやオカ、あるいは沈みウマのどれかを採用しています。
    → 形式は違っても、「順位点」という考え方は共通です。

こうした誤解があると、精算時に「お金が合わない」「誰がいくら負けたのか分からない」といったトラブルにつながります。
分からないままにせず、その場で確認することが何より大切です。

差しウマ沈みウマ外ウマ

ここでは、通常の順位ウマから派生した3つのルールを簡潔にまとめます。

  • 差しウマ
    → 卓にいるプレイヤーの一部だけが、互いの着順に対して追加で賭け合うウマ
    例:AさんとBさんの差しウマ。2人の着順だけを見て勝った側が相手から取り決めたポイントを受け取る。
    仲間内のセットなどで使われることがありますが、フリー雀荘ではトラブル防止のため禁止されていることが多いです。
  • 沈みウマ
    原点(配給原点)を割ったプレイヤーにマイナス順位点を課すルール
    例:「原点以上の人数」によってプラス側の配分が変わる方式を採用。
    一人だけ大きく沈んだ場合、その人が多くのマイナスを背負います(「一人沈み」)。
  • 外ウマ
    → 卓外の観戦者が、卓内の特定プレイヤーに「賭ける」ルール。
    応援しているプレイヤーが得をすれば観戦者も得をし、損をすれば観戦者も損をします。
    こちらもトラブルの元になりやすく、一般のフリー雀荘では基本的にNGです。

これらはどれも、ゲーム性を変えたり盛り上げたりするために使われますが、同時にルールの食い違いからトラブルになりやすい面も持っています。

ルール確認とトラブル防止

対局前に最低限確認しておきたい項目は、次の通りです。

  • ウマとオカの有無・数値
  • 点棒→ポイントへの換算と小数処理
  • レートと、1pあたりの金額
  • 差しウマ・外ウマなどの禁止事項の有無

フリー雀荘であればお店のルールに従うだけですが、友人同士のセットでは、最初に口頭でよく話し合っておくことが大切です。

てりやき
てりやき

差しウマ・外ウマは、特にお金が絡むとトラブルの原因になりやすいよ。フリーではまず禁止と思っておき、自分たちのセットでも「全員が内容を理解し、同意しているか」を必ず確認してね。

麻雀のウマ・オカの理解を深めるためには?

最後に、ウマ・オカ設定の選び方や、これから学ぶ人へのおすすめの勉強法をまとめます。
入門書をうまく活用すれば、ウマ・オカも含めてスムーズに身につけられます。

▼この章で理解できること

  • 自分に合うウマ・オカ設定の選び方
  • 初心者が段階的に学ぶときのステップ
  • 入門書を使った効率的な理解の深め方
  • この記事の重要ポイントの総まとめ

設定選びの考え方

ウマ・オカ設定を決めるときは、「何を重視したいゲームか」を先に考えると選びやすくなります。

  • 素点重視・実力重視にしたい
    → オカなし(30,000持ち30,000返し)や、ウマ5-10など控えめな設定がおすすめ。
    → 点差そのものが成績に反映されやすくなります。
  • 順位重視・盛り上がり重視にしたい
    → オカあり(25,000持ち30,000返し)+ウマ10-20 or 10-30など。
    → トップの価値が大きく、ラスも重くなり、終盤の一局に大きなドラマが生まれます。
  • 原点キープや一人沈み回避を重く見たい
    → オカなし+沈みウマ(連盟方式など)。
    → 長期戦での安定した打ち回しを学びたい人にも向いています。

自分たちが「どんな麻雀をしたいか」、そして「どれくらいお金を動かしたいか」によって、合う設定は変わります。
最初は標準的な25,000持ち30,000返し+10-20あたりから始めて、慣れてきたら好みに合わせて調整していくとよいでしょう。

初心者への学び方提案

ウマ・オカまで含めて麻雀を覚えるには、次の順番がおすすめです。

  1. まずはルール・役・基本の点数計算を覚える
  2. 「原点との差」を自分で計算できるようにする(素点の考え方)
  3. 1,000点=1pの換算と、簡単なウマ(5-10・10-20)の意味を覚える
  4. オカ(25,000持ち30,000返し)の仕組みを理解する
  5. 最後に、実際の終局点を使って通しで精算練習をする

いきなり全部を一度に覚えようとすると混乱しやすいので、素点 → ウマ → オカの順番で、少しずつステップアップしていくとスムーズです。

入門書での理解の深め方

ウマ・オカを理解するためにも麻雀全体を体系的に学ぶ方が良く、「マンガ形式の入門書」を1冊持っておくと非常に便利です。
ここでは、特に相性が良い2冊を紹介します。

マンガでわかる! 東大式麻雀入門

👤こんな人におすすめ
ルールや役はなんとなく知っているが、点数計算や実戦の流れに自信がない初心者~初級者。

📚本の特徴

  • 大学麻雀サークルを舞台にしたストーリーマンガで、読み物としても楽しめる
  • 役の条件や点数、複合例が図解でまとまっていて復習しやすい
  • 巻末の「あがり役早見表」「点数早見表」が、実戦での参照に便利
  • 牌の並べ方や手つきなど、リアル麻雀ならではの動作も解説されており、フリー雀荘デビュー前の不安を減らしてくれる

⚠️注意点
タイトルに「東大式」とあるものの、内容はあくまで基礎レベルです。
すでにネット麻雀で打ち慣れている中級者には少し物足りないかもしれません。

💭ひと言アドバイス
文字だけの入門書で挫折した経験がある人に特におすすめです。
マンガ部分を読むだけでも流れがつかめるので、「まず1冊読み切る」ことで、自信をつけやすい一冊です。

マンガでわかる 子ども・初心者のための麻雀入門

👤こんな人におすすめ
小中学生や、Mリーグ・麻雀マンガをきっかけに「これから初めて麻雀を覚えたい」という完全初心者。

📚本の特徴

  • すべての漢字にフリガナ付きで、小中学生でも読みやすい
  • 伊達朱里紗プロが監修しており、「どこでつまずきやすいか」を踏まえた親切な構成
  • ルールから点数計算まで、1冊で一通りカバー
  • カラーマンガ中心で、視覚的に理解しやすい

⚠️注意点
タイトル通り「子ども・完全初心者」向けなので、すでに打てる人には内容がやさしすぎるかもしれません。

💭ひと言アドバイス
簡単に麻雀を覚えたい人や、頭脳ゲームとして楽しみたい人にぴったりです。「難しそう」という印象をやわらげてくれる、最初の一冊として心強い存在です。

てりやき
てりやき

迷ったら「マンガでわかる!東大式麻雀入門」を最初の1冊として選ぶのがおすすめです。そこから必要に応じて、競技ルールやウマ・オカの応用へ広げていくと、無理なくステップアップできるよ。

麻雀のウマ・オカに関する総まとめ

最後に、本記事の重要ポイントを箇条書きで振り返ります。

💡この記事で押さえておきたいポイント:

  • ウマは「3位→2位」「4位→1位」への支払いで決まる順位ボーナスで、5-10・10-20・10-30などの設定ごとに、1~4位の配分が決まる。
  • オカは「持ち点と返し点の差」を全員から前払いで集め、トップが総取りするトップ賞ボーナスで、25,000持ち30,000返しなら合計20pがトップに入る。
  • 1半荘の成績は、素点(原点との差)+ウマ+オカ=ポイント(p)で表し、1,000点=1pとして計算する。
  • よくある誤解は「5-10=トップとラスの差」ではないこと、「オカは2~4位から追加で引かれるわけではない」ことの2点で、どちらも間違い。
  • フリー雀荘では、25,000持ち30,000返し+10-20や10-30が主流で、トップの価値が大きくラスも重いため、順位を強く意識した打ち方が必要になる。
  • 競技麻雀では、オカあり+順位ウマ(Mリーグ・協会系)と、オカなし+沈みウマ(連盟系)に大きく分かれ、原点以上かどうか・一人沈みかどうかが重要な指標になる。
  • 差しウマ・沈みウマ・外ウマなどの派生ルールは、仲間内ルールやプロ団体で使われるが、フリー雀荘ではトラブル防止のため禁止されていることが多い。
  • 設定を選ぶときは、素点重視か順位重視か、ギャンブル性をどの程度求めるかを決めてから、オカの有無とウマの大きさを調整するとよい。
  • 初心者は、まず通常の点数計算を身につけてから、ウマ→オカの順に段階的に覚えるとスムーズで、マンガ形式の入門書を1冊持っておくと理解が一気に進む。

この内容を押さえておけば、「麻雀のオカとはウマとは?」という疑問はほぼ解消できるはずです。
あとは実際の対局で何度か精算を経験しながら、自分の手で計算できるようになっていきましょう。

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