役満の中でも出やすく、トラブルも多いのが「四暗刻+カン」です。
暗槓ならOK? 明槓は全部NG? ツモなら役満なのにロンだと満貫? こうした細かいルールをあいまいにしたままだと、せっかくの大物手で損をしたり、最悪チョンボにもなりかねません。
この記事では、四暗刻と暗槓・明槓の関係から、リーチ後暗槓のチョンボ条件、実戦での「狙う/妥協する」の判断軸まで、必要なところだけを整理して解説します。
💡この記事で理解できるポイント
- 四暗刻の正式な成立条件と、暗槓がカウントされる理由
- 明槓を含めると四暗刻にならない具体的な仕組み
- シャンポン待ち・単騎待ちでツモ/ロン時にどう役が変わるか
- 四暗刻テンパイ中のカン判断と、三暗刻・対々和との打ち分け基準
四暗刻におけるカンの基本ルール

まずは「ルールとしてどうなっているか」をスッキリさせます。
ここがあいまいなままだと、実戦の判断もブレてしまいます。
四暗刻と暗槓・明槓の関係
結論:暗槓は四暗刻に成立させるのに問題ないが、明槓は四暗刻の成立条件を崩す。
理由はシンプルで、
- 暗槓=自分のツモだけで同じ牌4枚そろえた面子 → 元は暗刻、その「上位形」
- 明槓=他家の捨て牌を使って作る槓 → ポンの「上位形」
だからです。四暗刻は「自分だけでそろえた暗刻4組」の役なので、暗槓はOK、明槓はNGになります。
もう少し丁寧に分けると次の通りです。
- 暗刻(アンコ):自分のツモだけで同じ牌3枚
- 暗槓(アンカン):自分のツモだけで同じ牌4枚
※役の判定上は「暗刻系の面子」として扱われる
- 明刻(ミンコ):ポンでできた刻子
- 明槓(ミンカン):他家の捨て牌を使った槓(加槓・大明槓)
※役の判定上は「明刻系(ポン系)の面子」として扱われる
四暗刻になり得る面子は「暗刻または暗槓のみ」です。
どこか1つでもポン(明刻)や明槓が入った時点で、四暗刻にはなりません。
たとえば、こんな手牌を考えます。
![2萬2萬2萬5筒5筒5筒1索1索1索東東|[暗槓:9索9索9索9索]](https://teriyaki-mahjong.com/wp-content/uploads/2026/02/tehai-4-1024x106.webp)
これは「暗刻3組+暗槓1組」で、四暗刻役満として成立します。
反対に、
![2萬2萬2萬5筒5筒5筒1索1索1索東東|[9索9索9索9索]^](https://teriyaki-mahjong.com/wp-content/uploads/2026/02/tehai-1-1024x103.webp)
この場合、
は明槓の面子なので、暗刻としては数えられません。
暗刻は3組しかないので、四暗刻は不成立となります。
四暗刻の正式な成立条件
四暗刻は役満なので、条件はかなり厳密です。
一般的な競技ルールで共通しているポイントだけをまとめると、次の3つです。
- 4つの面子がすべて「暗刻または暗槓」
- 門前限定(ポン・チー・明槓が一度でもあれば不成立)
- 待ち形は「シャンポン待ち」か「単騎待ち」のどちらかしか存在しない
それぞれ簡単に見ていきます。
1. 暗刻・暗槓4組+雀頭1組
これは定義そのものです。
「自分だけでそろえた刻子(または暗槓)を4組持つ」ことが四暗刻の本質です。
- 自分のツモだけで3枚そろえた刻子 → 暗刻
- 4枚そろえて暗槓したもの → 暗槓(暗刻の延長)
この「暗刻系が4組」そろっていれば、牌種は問いません。
数牌でも字牌でも混ざっていてOKです。
2. 門前限定
途中で一度でもポン・チー・明槓をすると、その時点で門前ではなくなります。
門前でない四暗刻は存在しません。
- 暗槓は「門前のまま」なのでOK
- 大明槓・加槓は「副露」なので門前ではなくなる
たとえば、
途中でドラの白をポンして、その後に他の3組を暗刻・暗槓でそろえても、それは四暗刻ではなく「対々和+三暗刻」などの普通の手になります。
3. 待ち形の制限
四暗刻テンパイの形は、必ず次のどちらかです。
- シャンポン待ち(対子×2のどちらかが刻子になる)
- 単騎待ち(雀頭待ち)
1枚引いて刻子が増えるか、雀頭ができるかのどちらかしかないためです。
代表的なイメージを挙げます。
シャンポン待ち

単騎待ち(四暗刻単騎・スッタン)

四暗刻単騎はツモでもロンでも四暗刻成立ですが、
シャンポン待ちはツモのみ四暗刻が成立し、ロンでは四暗刻は不成立となる。
暗槓が四暗刻に数えられる理由
ポイントはひとつだけです。
暗槓は「暗刻の上位形」としてルール上扱われているからです。
暗槓の成り立ちはこうです。
- まず自分のツモだけで同じ牌3枚をそろえる → この時点で暗刻
- さらに同じ牌をツモって4枚目を加える → 暗槓として卓上に晒す
つまり、牌姿としては4枚晒されていますが、「自分だけで集めた面子」という点は変わりません。
右端に4枚晒すので、「なんとなく門前でないっぽい」と錯覚しがちですが、暗槓でも基本的には門前扱いです。
ここを意識的に整理しておくと、四暗刻・三暗刻の見落としが一気に減ります。

「暗槓=暗刻、明槓=明刻の扱い」と覚えると理解しやすいよ。
見た目に惑わされず、暗槓しても門前扱いと覚えておこう!
四暗刻の手牌におけるカンのてりやき流実戦判断

ここからは、実戦で迷いやすい「テンパイ中のカン判断」「リーチ後暗槓」「三暗刻との切り替え」を具体例ベースで整理します。
四暗刻待ち別のカン判断
四暗刻テンパイ中のカンは、「しても待ちが変わらないか」「手牌の構成の高点解釈を変えないか」が判断基準になります。
まずは、待ち形ごとに「ツモ/ロン時どうなるか」を整理しておきましょう。
| 待ち形 | ツモ時の役 | ロン時の役 |
|---|---|---|
| シャンポン待ち | 四暗刻 | 三暗刻+対々和 |
| 単騎待ち | 四暗刻 | 四暗刻 |
※シャンポン待ちのロン時の役構成は一例です。門前リーチならリーチも付きます。
代表的な「ツモなら四暗刻、ロンなら三暗刻+対々和」の形

か
のどちらかをツモると、その対子が暗刻になり四暗刻が成立します。
しかし、ロンした場合、その暗刻は「明刻扱い」になるので、四暗刻は不成立となります。
実際の役は「三暗刻+対々和」が役となります。
※もちろん、リーチがかかっていたりすると、その役も複合します。
テンパイ中の暗槓:ルール上のOKなケース/NGなケース
基本的な考え方は次の通りです。
OKなケース
- 独立した暗刻を暗槓しても、待ち牌も手牌構成の高点解釈も変わらない
NGなケース
- リーチ後、暗槓によって待ちが変わる
具体例で見ます。
OKなケース(四暗刻テンパイ中の独立暗刻暗槓)
シャンポン四暗刻テンパイ中に、まったく別の暗刻をツモって暗槓するケースです。

- ここに、さらに
をツモって暗槓
この暗槓は、すでに完成している独立暗刻を4枚にするだけで、待ちも役の解釈も変わりません。
リーチ前ならもちろんOKですし、リーチ後でも多くの団体ルールで認められます。
NGなケース(待ちが変わる暗槓)
形だけ四暗刻に似ていますが、リーチ後暗槓でよくあるチョンボパターンです。

- 待ち:



ここから
をツモって暗槓すると
が面子(槓子)として固定(
を頭に使えない)
待ちが消える(待ちの種類が変化)
こうした「リーチ後に待ちが変わる暗槓」は、多くの公式ルールでチョンボ扱いです。
四暗刻とは直接関係ないように見えますが、刻子だらけの四暗刻形でも同じ落とし穴があります。
四暗刻と三暗刻の切り替え基準
最後に、実戦で一番悩む「四暗刻をどこまで追うか」を整理します。
ここではシンプルに、局面・手の形の2つを軸に考えます。
1. 局面
トップ目でリードしているとき
- 無理な役満狙いはリスクが高い
- むしろ、三暗刻+対々和の満貫・跳満で十分なことが多い
ラス目で大きく沈んでいるとき
- 役満を引ければ一発逆転もあるので、ある程度強気に四暗刻を狙う価値がある
特に東1局からの四暗刻狙いは、失敗してもリカバリーが効きますが、南場のオーラスでラス目なら「狙うしかない」局面も出てきます。
2. 手の形
シャンポン四暗刻のロンアガリは、実際には
- 三暗刻(2翻)
- 対々和(2翻)
- リーチ(1翻)
- 裏ドラ・赤ドラ(複数)
といった形で、跳満・倍満級になることもあります。
役満1つよりも、跳満〜倍満の方が現実的に多く出る場面は少なくありません。
なので、
テンパイ前
- 対子・刻子が多いからといって、最初から四暗刻一本に決め打ちしない
テンパイ後
- シャンポンならリーチして、ツモ役満・ロン高打点の両取りを狙う
- 四暗刻単騎ならダマで確実に取りに行く(リーチのメリットが小さい)

四暗刻は「見えたからには少しは追いたい」という誘惑のある役だよ。
実戦では「三暗刻+対々和+ドラ2」で十分すぎる打点になる場面も多いから、局面を冷静に見て、役満に固執しすぎないようにご注意を!
四暗刻とカンの総括と実戦チェックポイント

この記事のポイントを、実戦前に見返せるように整理します。
💡四暗刻の手牌でのカンに関するまとめ:
- 四暗刻は「暗刻(暗槓を含む)4組+雀頭1組」で、門前限定の役満
- 暗槓は暗刻の上位形として四暗刻にカウントできるが、明槓(大明槓・加槓)はポン系なので一切カウントできない
- 四暗刻テンパイの待ち形は「シャンポン」と「単騎」の2種類だけ
- シャンポン待ち四暗刻は、ツモなら四暗刻、ロンなら三暗刻+対々和などの通常役になる
- 四暗刻単騎(スッタン)はツモ・ロンどちらでも四暗刻確定で、一部ルールではダブル役満扱い
- テンパイ中に暗槓してよいのは「独立した暗刻をそのまま槓にするだけで、待ちと高点解釈が変わらないケース」に限る
- リーチ後暗槓がチョンボになるのは、待ちが変わる/送り槓になる/高点法上の手牌構成が変わるといった典型パターン
- 四暗刻狙いの局面では、「役満に固執しすぎず、三暗刻+対々和+ドラで十分な打点かどうか」を点棒状況と相談する
- 四暗刻単騎のダブル役満扱い、リーチ後暗槓の可否、細かいチョンボ判定は、団体・アプリ・雀荘ごとに差があるので必ず事前確認する
- 実戦のトラブルを防ぐには「暗槓=暗刻・明槓=明刻」「シャンポン四暗刻はロンで役満にならない」の2点を、覚えておくことが重要

をツモって暗槓




コメント