「麻雀って難しそう…」「ルールが多くて覚えられないかも…」そんな初心者の不安を解消するために、本記事では「初めて麻雀を始める人のためのやり方・ルール・マナー」 をテーマに、誰でも無理なく理解できるように麻雀の全体像をやさしく解説します。
具体的には、麻雀の魅力や基本ルール、牌の種類と特徴、ゲーム進行の流れ、親や子の決め方、配牌やドラの扱い方、和了(アガリ)の仕組みと代表的な役、安全な打ち方と押し引きのコツ、雀荘などで求められるマナー、そして初心者でも実践できる練習方法やアプリ活用術まで幅広くカバー。
最後には実践に役立つ総まとめも掲載しています。この記事を読むことで、麻雀の基本的な遊び方・ルールはもちろん、マナーや安全な打ち方までしっかり理解できるようになります。
初めて麻雀を覚える人に向けた基本のやり方・ルールと遊び方の流れ

麻雀の魅力とは?
麻雀の魅力は、一言でいえば「逆転の可能性と頭脳のぶつかり合い」。ツモやリーチによって起きる大逆転劇、相手の捨て牌から手の内を推理するスリル、そしてドラを活用してスコアを一気に伸ばす爽快感など、シンプルなルールの中に戦略性や運要素がバランスよく詰まっています。
加えて、牌の種類や役のバリエーションが豊富であるため、毎回異なる展開が楽しめるのも魅力です。どんなに不利な状況でも逆転のチャンスがあるため、最後まで諦めずにプレイするモチベーションが維持できます。
さらに、対面でのプレイでは会話を通じた心理戦も醍醐味のひとつ。初心者同士でもすぐに和やかな空気になり、自然と会話も弾むので、コミュニケーションを深めるツールとしても非常に優秀です。
運と実力が絶妙に入り混じる麻雀は、学べば学ぶほど奥が深く、長く楽しめるゲームとして多くの人に愛されています。
牌の種類とその特徴
麻雀には全部で34種類の牌があり、それぞれがゲームの構成要素です。絵柄や記号は一見難しそうですが、慣れると自然に読み取れるようになります。
-
萬子(マンズ):
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筒子(ピンズ):
-
索子(ソウズ):
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字牌(ジハイ):
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風牌:
(東)
(南)
(西)
(北)
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三元牌:
(白)
(發)
(中)
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風牌:
これらはそれぞれ4枚ずつ存在し、合計136枚でゲームが進行します。最初はこの絵柄や名称をセットで覚えるのがおすすめです。
ゲームの進行と基本ルール
ゲームの進行の図解です:

まずゲームの最初にやることは、座席と親の決定です。そして、次にサイコロを振って、配牌・ドラの決定を行います。こうして準備が整うと局を開始します。
これを1周(東1〜東4局)で東場と呼びます。さらに南1〜南4局まで含めて進める形式を「半荘(はんちゃん)」と呼び、全体で8回の局が行われます(親の連荘があればそれ以上になる場合もあります)。
ゲーム進行・ルールの重要要素である下記を説明します。
座席と親の決定
まず、最初にすべきことはプレイヤーの座席を決めることです。座席が決まれば、各プレイヤーが牌山を作ります。その山の中心でサイコロを振り、親を決めます。
- 座席の決定
- 「東」「南」「西」「北」の4枚の風牌を裏向きにしてよく混ぜます。
- 各プレイヤーが1枚ずつ引き、引いた牌に対応する方角の席に座ります。
- 例: 「東」を引いたプレイヤーが東家、「南」を引いたプレイヤーが南家となります。
- 牌山の構築
- 麻雀では、136枚の牌を使用します。これらを裏向きにしてよく混ぜた後、各プレイヤーの前に2段×17枚の牌山を積みます。これにより、4人分の牌山が完成します。
- 仮親の決定
- 「東」を引いたプレイヤー(仮東)がサイコロを2個振ります。
- 出た目の合計を、自分を1として反時計回りに数え、その位置に座っているプレイヤーが仮親となります。
- 親の決定
- 仮親が再度サイコロを2個振り、同様に出た目の合計を自分を1として反時計回りに数え、その位置に座っているプレイヤーが最初の親(起家)となります。
- 起家となったプレイヤーは、起家マークを自分の右側に置き、配牌・ドラの決定を開始します。
親の決め方について、より詳細を知りたい方は、こちらをご覧ください
配牌とドラの決定
親が決まれば、各プレイヤーの配牌、ドラの決定を行います。
- 配牌
- サイコロの振り: 親が2個のサイコロを振り、出た目の合計を反時計回りに数えて、配牌を開始する位置(開門)を決定します。
- 配牌の開始: 開門位置から右に数えて、出目の数だけ牌を切り離します。切り離した位置から牌を取り始めます。
- 牌の配り方:
- 親から反時計回りに、各プレイヤーが4枚ずつ3回(計12枚)牌を取ります。
- その後、親は2枚、子は1枚ずつ牌を取り、親は14枚、子は13枚の手牌を持ちます。
- 王牌とドラ表示牌の決定
- 配牌後、牌山の一部(通常は14枚)を王牌(ワンパイ)として取り分けます。王牌は、カンを行った際の補充牌やドラ表示牌として使用されます。
- ドラ表示牌は、王牌の左から3枚目の上段の牌を表向きにして決定します。この牌の次の牌(数牌は順番通り、字牌は特定の順序)をドラとします。
- 数牌: 1→2→3→…→9→1(循環)
- 風牌: 東→南→西→北→東(循環)
- 三元牌: 白→發→中→白(循環)
- 例えば、ドラ表示牌が「五筒」の場合、ドラは「六筒」となります。ドラは、アガリの際に手牌に含まれていると、1枚につき1翻が加算されます
配牌の取り方やドラ表示位置の決め方について、詳細を知りたい方は、こちらをご覧ください
局の開始~終了
麻雀は、1局の中で各プレイヤーが「牌を引いて(ツモ)捨てる(打牌)」を順番に繰り返しながら進行します。
- ツモ(自摸):自分の番が来たら、牌山から1枚の牌を引きます。これを「ツモ」と呼びます。ツモる順番は、親(東家)から反時計回りに進行します。
- 打牌(だはい):ツモった後、手牌が14枚になります。その中から不要な牌を1枚選び、卓の中央に表向きで捨てます。これを「打牌」と呼びます。捨てられた牌は「捨て牌」となり、他のプレイヤーが確認できるように並べられます。
この「ツモ」と「打牌」を繰り返しながら、手牌を整えて、和了を目指します。そして、ツモもしくはロンによる和了が発生すれば、プレイヤー間で点数が移動します。和了の時の点数の詳細はこちらをご覧ください。
局が終わるタイミングは大きく分けて 和了(あがり) と 流局 の2パターンです。
- 誰かが和了した瞬間
ツモアガリ・ロンアガリを問わず、和了が発生した時点でその局は終了します。 - 荒牌流局(ツモ切れ流局)
王牌(デッドウォール)14枚を残して生牌がなくなり、これ以上ツモれなくなった場合に流局となります。流局時は「ノーテン罰符」として 3,000点 をテンパイ者とノーテン者でやり取りします。- テンパイ1人:+3,000/他3人‑1,000
- テンパイ2人:+1,500×2/ノーテン‑1,500×2
- テンパイ3人:+1,000×3/ノーテン‑3,000
- 全員テンパイまたは全員ノーテン:点棒移動なし
局が終了すると、親は反時計回りに次のプレイヤーへ移動します。ただし、親がその局で和了した場合や、流局時に聴牌していた場合は、親が連続して親番を続ける「連荘(れんちゃん)」となります。逆に、親がアガれずテンパイもしていなかった場合、子がアガった場合は親権が次の人へ移動します。
和了の基本形と役の解説
和了(アガリ)の基本形は「4面子1雀頭(ジャントウ)」です。
- 順子(シュンツ):同じ種類の連続した数字(例:3-4-5)で構成される3枚のセット。萬子・筒子・索子でのみ作れる
- 刻子(コーツ):同じ牌を3枚集めたセット。数牌・字牌問わず可能
- 雀頭(ジャントウ):同じ牌2枚からなる対子(トイツ)。役牌が雀頭になる場合、特定の役の条件を満たさない場合はピンフにならないこともある
これらを組み合わせ、「順子または刻子を4組+雀頭1組」が基本形となります。さらにこの形に「役(ヤク)」が1つ以上含むことで和了できます
例えば、以下のような手牌がアガリ形になります(順子2つ、刻子2つ、雀頭1つ):
このように「順子や刻子を4セット」+「対子を1セット」の形になっていれば、役がある限り和了できます。牌の構成を意識して、どのように面子や雀頭を作るかを考えるのかが麻雀の醍醐味です!
役は38種類ありますが、初心者が先に覚えるべき役は以下です:
- リーチ: テンパイ状態で「リーチ」と宣言してアガリを待つ
- ピンフ:外 順子だけで構成された形で、雀頭が役牌以
- タンヤオ: 1と9を含まない数牌のみで構成された形
-
役牌:
(東)、
(發)、
(白)、など
初心者は、まずは「リーチ」「役牌」などの基本的な役から覚えるとアガリやすくなり、ルール理解も進みます。役に関して、下記の参考記事がありますため、ぜひ読んでみてください!
初めて麻雀のやり方を覚える人が身につけたい安牌に関するルールと対局時のマナー

安全牌の考え方と押し引きの判断
麻雀のルールでは、すでに相手が捨てた牌では基本的にその相手はロンアガリできません。これが「現物」と呼ばれる安全な牌の根拠になります。
リーチがかかった場面では、安易な押しは禁物です。まずは以下を確認しましょう:
- 現物牌:相手がすでに捨てている牌。原則として、その相手からのロンアガリには使えません(安全度が高い)
- スジ:6が捨てられていれば3や9は比較的安全など。待ちのパターンから消去法で推測します
これらを基に守備的に立ち回ることで、放銃(相手にアガられる)リスクを減らすことができます。現物を優先的に切り、それが尽きたときにスジを参考にするのが基本です。
どうしても押したい場面では、自分の手の打点や、残り枚数、相手の手の速さなどを総合的に判断してリスクを背負うかを決めましょう。麻雀は、リスクとリターンのバランスを見極めるゲームです。押すときは、自信を持てる材料がそろったときに限定し、基本は安全に立ち回るのが賢明です。
人との対局の際の基本マナー
麻雀は複数人で行うゲームだからこそ、マナーを守ることがとても大切です。ルールを正確に覚えることも重要ですが、気持ちの良い対局をするためには、相手を思いやる行動や振る舞いが欠かせません。
特に初心者のうちは、知らず知らずのうちに迷惑行為になってしまうこともあります。ここでは、覚えておきたい基本的なマナーを紹介します。
上記は一部の例であります。初心者の方向けにマナーを整理した記事がありますので、読んでみてください!
初めて麻雀のやり方・ルールを覚える人におすすめの練習方法と上達のステップ

対局経験を積む
麻雀の理解を深めるには、実際に対局を重ねることが欠かせません。ここでは、初心者におすすめの2つの方法を紹介します。
- オンライン対局
- アプリやPCブラウザから全国のプレイヤーと手軽に対局できます。特に雀魂やMJモバイルは、初級者向けランクも用意されているため、同じレベルの相手と練習するのに最適です。
- 対人戦の緊張感や、リアルタイムでの判断力を鍛えるのに効果的です。
- 友人と卓を囲む
- 自宅や雀荘での対面プレイは、会話や表情からくる読み合いも楽しめます。ルールや手順を確認しながら打てるので、初心者にとって理解が深まりやすい環境です。
- 和やかな雰囲気で楽しむことで、麻雀の魅力を実感できるでしょう。
麻雀の上達には対局の試行回数が非常に重要なため、自由に対局できるオンライン対局がおすすめです!もし、友人の都合がつけば、ぜひ雀荘や自宅でリアルな麻雀を楽しみましょう!
練習アプリで学ぶ
スマホ一つで手軽に麻雀の練習ができる時代。ここでは、初心者に特におすすめの2つの麻雀アプリ「MJモバイル」と「雀魂(じゃんたま)」をご紹介します。
- MJモバイル(セガNET麻雀 MJ):
- 実際の麻雀に近い臨場感と高い演出力が魅力のアプリです。チュートリアルやCPU戦もあり、初心者でも基本操作や役の仕組みを学びながらプレイできます。
- リプレイ機能や詳細な対局データの確認もできるため、復習しながら着実にレベルアップできます。
- 雀魂(じゃんたま):
- かわいらしいキャラクターと分かりやすいUIが人気のアプリです。初心者向けのガイドや自動理牌機能も備えており、麻雀が初めてでも直感的にプレイしやすい設計になっています。
- フレンドやCPUとの対戦や多くのイベント機能もあり、楽しみながら自然と麻雀に慣れていける点が魅力です。
どちらも無料で始められ、スマホさえあればすぐに対局できるので、まずは気軽にインストールして触ってみるのがおすすめです!
麻雀戦術本を読む
また、初心者の方は麻雀のルールの本や、戦術本を読むことを読みましょう。対局経験では得ることのできない知識をすぐに獲得できる可能性があるため、最短の上達を目指すならば、本が非常におすすめです!
初心者の方におすすめの麻雀のルール・戦術本は下記です:
『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』(平澤元気 著):実戦を意識した基礎固めができる。初心者にとっての“70点主義”が明快!
『3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法』(金太賢 著):勝つために必要な手役の優先度や押し引きのコツを3ヶ月で習得可能。
『麻雀1年目の教科書』(千羽黒乃 著):麻雀VTuberによる楽しい解説。初心者が1年で着実にステップアップできる構成。
下記に麻雀戦術本の選び方のポイントと麻雀戦術の名著「ウザク本」に関する記事をまとめていますので、ぜひ読んでみてください!
総括:初めて麻雀を始める人のためのやり方・ルール・マナーまとめ
▼この記事のポイントまとめ
- 麻雀の役一覧(先に覚えるべき順)!詳しい手牌例や河の傾向も紹介!
- 麻雀の点数計算の簡単な覚え方を徹底解説!初心者向けに便利なアプリ・ツールを紹介!
- 初心者必見!麻雀のサイコロの役割から覚え方まで徹底マスター【ステップ解説付き】
- 麻雀初心者必読!対局でやってはいけない“うざい”行動と回避マナー完全ガイド
- 麻雀の鳴きがOKな役・NGな役を完全解説!麻雀の鳴き判断ガイド【初心者OK】
- ポン・カン・チーしたら、上がれない…麻雀の鳴きで失敗しないための完全対策ガイド
- 【麻雀でうまくなるには?天鳳8段が解説】初心者・中級者のための実践ガイド
- 麻雀の多面待ちの覚え方!スッと理解できるように多面待ちの基礎と覚え方を解説!
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