麻雀を打っていて、「牌効率的に何を切ればいいか分からない」と感じることはありませんか?私も実戦でよく迷って、なんとなくで不要そうな牌を切っていました。
なんとなく端牌を切る。使えそうな牌を全部残す。ペンチャンを最後まで抱える。打っている最中はそれっぽく選んでいるつもりでも、牌譜を見返すと「ここで手を狭くしていたのか」と気づくことがあります。
そこで役立つのが、牌効率の定石です。牌効率というと、受け入れ枚数を細かく数える難しい技術に感じるかもしれません。ただ、最初からすべてを正確に数える必要はありません。まずは、5ブロックを意識すること、強い孤立牌を残すこと、両面・カンチャン・ペンチャンの強さを比較すること。この3つだけでも、手牌判断はかなり安定しやすくなります。
この記事では、牌効率の基本的な定石を、具体的な手牌例を使いながら紹介します。実戦で迷ったときに「何を残すか」「どのブロックを外すか」を考えるための、最初の判断基準として読んでみてください。
牌効率の意味や全体像から整理したい方は、先に麻雀の牌効率とは?定石・勉強法・おすすめ本まで初心者・中級者向けに解説を確認しておくと、本記事の5ブロックやターツ比較の考え方も理解しやすくなります。
この記事を書いている人について
この記事は、私自身の実戦成績や牌譜検討で何度も見直してきた内容をもとに書いています。下記の画像は、直近1年の私の麻雀成績で、和了率23.38%、放銃率11.40%でした。
もちろん、この数字だけで「牌効率が完璧」と言うつもりはありません。今でも迷う局面はあります。ただ、5ブロックや孤立牌の強弱を意識するようになってから、和了率は確実に上がりました。

牌効率の定石は5ブロックを意識して手牌を整理すること

牌効率を考えるとき、まず見たいのが5ブロックです。ここを意識するだけで、「なんとなく端から切る」「とりあえず字牌を切る」といった打牌がかなり減ります。
麻雀の基本形は、4面子1雀頭です。つまり、アガるためには面子候補を4つ、雀頭候補を1つ作る必要があります。この5つのまとまりを意識して手牌を見ると、何を残すべきか、何を切るべきかが見えやすくなります。
ただ、実戦ではここが意外と崩れやすいです。使えそうな牌が多いと全部残したくなりますし、逆に孤立牌を見るとすぐ切りたくなることもあります。5ブロックを見るのは、その「抱えすぎ」や「切りすぎ」を防ぐためでもあります。
たとえば、次のような手牌を考えます。

この手牌には、次のようなブロックがあります。
| ブロック | 内容 |
|---|---|
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 雀頭候補 |
![]() ![]() ![]() | 孤立牌 |
すでに5ブロックがそろっているため、

のような孤立牌は基本的に不要です。このように5ブロックを意識すると、手牌の中で残すべき候補と、今は使いにくい牌が見えやすくなります。
もちろん、ドラや役の可能性があれば話は変わります。ただ、何も基準がないまま選ぶよりも、「今は5ブロックが足りているのか」を最初に見るだけで、打牌の理由を作りやすくなります。
5ブロックの数え方や、余剰牌・弱いブロックの外し方まで詳しく知りたい方は、5ブロック理論の詳しい使い方を参考にしてください。
牌効率の定石は「何を残すか」を判断するための基準
牌効率は、単に「受け入れ枚数が多い牌を残す」だけの考え方ではありません。もちろん受け入れ枚数は大事です。ただ、実戦ではそれに加えて、良形になりやすいか、テンパイ時にアガリやすい待ちになりやすいかも見ます。
特に序盤では、次のような視点を持っておくと判断しやすくなります。
- すでに5ブロックがあるか
- 不要な孤立牌を抱えすぎていないか
- 弱いペンチャンやカンチャンを残しすぎていないか
- 雀頭候補や対子を抱えすぎていないか
- シャンテン数を落とす選択になっていないか
牌効率の定石は、「この牌を切れば必ず正解」という暗記ではありません。今の手牌で何を残すとテンパイに近づきやすいかを判断するための基準です。
実戦では、同じ形でも巡目やドラ、他家の捨て牌によって正解が変わることがあります。だからこそ、まずは基準を持っておき、そのうえで例外を見るくらいの感覚がちょうどいいです。
5ブロックが足りているのに全部残そうとすると手が重くなる
5ブロックがすでに足りているときは、弱いブロックを外して手牌を整理します。ここで全部を残そうとすると、手牌がまとまりにくくなります。
たとえば、次のような手牌です。

この手牌には、次の6つのブロックがあります。
| ブロック | 評価 |
|---|---|
![]() ![]() ![]() | 面子 |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | ペンチャン |
![]() ![]() | 両面ターツ |
![]() ![]() | 雀頭候補・役牌対子 |
このように6ブロックある場合、すべてを残そうとすると手牌が重くなります。基本的には、弱いブロックから外して5ブロックに整理します。
この例では、
のペンチャンがもっとも弱い候補です。
を引けば面子になりますが、受け入れは
だけです。両面ターツとの具体的な違いは後述しますが、ペンチャンは受け入れが少なく、良形変化もしにくいため、5ブロックが足りている手では整理候補になりやすい形です。
ペンチャン・カンチャン・両面ターツのどれを残すかで迷う場合は、まず受け入れ枚数を比べると判断しやすくなります。 具体的な数え方は、 受け入れ枚数の数え方 で詳しく解説しています。
そのため、5ブロックが足りているなら、
のような弱いペンチャンから整理するのが基本です。
5ブロックが足りないときは、孤立牌を切りすぎない
一方で、5ブロックが足りないときは、孤立牌をすぐに切りすぎない方がいいです。
初心者のうちは、孤立牌を見ると「浮いているから不要」と考えがちです。私も最初はそうでした。ただ、5ブロックが足りていない手では、その孤立牌が次の面子候補を作る材料になります。
たとえば、次のような手牌です。

この手牌では、はっきりしたブロックは

、

、
、
の4つ程度です。まだ5ブロックに足りていません。
このような場合、孤立牌をすべて切ってしまうと、新しい面子候補を作れなくなります。そこで、
や
のような数牌の孤立牌にくっつきを見て、新しいターツを作ることを考えます。
たとえば、
は
や
を引けば両面ターツになります。
は
や
を引けばターツになります。5ブロックが足りない手では、こうした孤立牌の価値が上がります。
ざっくり言うと、5ブロックが足りている手では「余っている牌」を切り、足りない手では「次のブロックを作れる牌」を残します。この切り替えができると、序盤の迷いはかなり減ります。
孤立牌は強さを比較して残す

孤立牌を残すときは、どの孤立牌が強いのかを比較します。ここを何となくで選ぶと、意外と手牌の伸び方に差が出ます。
孤立牌は、すべて同じ価値ではありません。
や
のように強い孤立牌もあれば、
や
のように順子系では伸びにくい孤立牌もあります。
孤立牌の強さは3・7、4・5・6、2・8、1・9の順で考える
孤立牌の強さは、基本的に次の順で考えると分かりやすいです。
| 優先度 | 孤立牌 | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | 3・7 | 端牌を待ちに含む両面を作りやすい |
| 中高 | 4・5・6 | 両面ターツを作りやすい |
| 中 | 2・8 | 両面になる可能性はあるが、ペンチャンにもなりやすい |
| 低 | 1・9 | くっついても愚形になりやすい |
ただ、この表だけで毎回機械的に切ると失敗することもあります。ドラが1や9だったり、同じ色の周辺牌が多く見えていたりする場合は、単純な孤立牌の強さだけでは判断できません。
基本はあくまで基本です。まずはこの順番を土台にして、そこからドラ・役・場況を足して考えるくらいが実戦では使いやすいです。
特に強いのは3と7です。
たとえば、
を持っている場合、
を引けば
、
を引けば
になります。
は
・
待ち、
は
・
待ちの両面になります。
このうち、
は
を待ち牌に含められるのが強みです。
は端牌で他家が使いにくく、比較的切られやすい牌です。
7も同様です。たとえば、
で説明します。
は
を引けば
、
を引けば
になります。
からは
・
待ちになり、
を待ち牌に含められます。
つまり、3と7は、1や9を待ち牌に含む両面を作りやすい孤立牌です。これが、3・7を強い孤立牌として評価する理由です。
一方で、1や9は孤立牌としては弱いです。1は2を引いて12、9は8を引いて89になりますが、どちらもペンチャンです。順子系の手牌では、1・9の孤立牌は基本的に早めの整理候補になります。
ただし、弱すぎるターツなら孤立牌を残すこともある
孤立牌の強さを説明しましたが、基本的には孤立牌よりターツを残します。
ターツはすでに面子候補になっているため、手牌をテンパイに近づけやすいからです。
たとえば、
と
の比較です。

は
を引けば面子になります。一方、
は孤立牌です。基本だけで考えるなら、すでに面子候補になっている
を残し、
を切る判断になりやすいです。
ただし、ここには例外があります。ペンチャンやカンチャンのような愚形ターツは、受け入れ牌が1種類しかありません。

のペンチャンなら、直接面子になる牌は
だけです。この
が2枚以上見えている場合、
はかなり面子化しにくくなります。その場合は、
のような愚形ターツを外して、
のような中張牌の孤立牌を残す判断もあります。
逆に、
が1枚切れまでなら、基本的には孤立牌を切ってターツを残します。
整理すると、次のようになります。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 愚形の受け入れ牌が0〜1枚切れ | 孤立牌を切ってターツを残す |
| 愚形の受け入れ牌が2枚以上見えている | 愚形ターツを外す選択も考える |
この基準を持っておくと、孤立牌と弱いターツの比較で迷いにくくなります。
実戦では、「ターツだから必ず残す」「孤立牌だから必ず切る」と決めつけない方がいいです。特に、受け入れ牌がかなり見えている愚形ターツは、見た目以上に重いことがあります。
両面・カンチャン・ペンチャンの強さを比較する

牌効率では、ターツの強さを比較することもよくあります。ここを雑にすると、弱い形を最後まで抱えてしまい、テンパイが遅れる原因になります。
ターツには、大きく分けて両面、カンチャン、ペンチャンがあります。基本的な強さは、次の順で考えると分かりやすいです。
それぞれの待ち形を詳しく確認したい方は、リャンメン待ちの強さ、カンチャン待ちの変化、ペンチャン待ちが不利な理由もあわせて読むと、ターツ比較の理由がつかみやすくなります。
ターツの強さ:両面 > カンチャン > ペンチャン
もちろん、ドラや役、場に見えている牌によって例外はあります。ただ、牌効率の基本としては、両面を残し、弱いペンチャンを早めに整理する意識を持っておくと打牌が選びやすくなります。
ターツの強さを比べるときは、両面・カンチャン・ペンチャンの形だけでなく、有効牌が他のターツと重複していないかも確認したいところです。複数のターツで同じ牌を必要とする形については、二度受けの具体的な考え方で詳しく解説しています。
両面は受け入れが2種類あるため基本的に強い
両面は、受け入れが2種類あるため基本的に強いターツです。
たとえば、
なら
と
の2種類で面子になります。
受け入れが2種類あるため、テンパイまで進みやすく、テンパイ時の待ちも良形になりやすいです。
たとえば、手牌に
、
、
のターツがある場合を考えます。
この中では、
がもっとも強いターツです。
は
だけ、
は
だけが直接の受け入れですが、
は
と
の2種類で面子になります。
そのため、基本的には両面ターツを優先して残します。
実戦でも、迷ったときに「どれが両面か」を見るだけで判断しやすくなります。細かい受け入れ枚数を全部数えられなくても、両面を優先するだけで大きく外しにくくなります。
ペンチャンは受け入れも良形変化も少ない
ペンチャンは、
や
のような形です。
ペンチャンは受け入れが1種類しかありません。さらに、端に寄った形なので、良形変化も多くありません。
たとえば、
は
を引けば

になりますが、それ以外ではなかなか強い形になりにくいです。
や
が重なることはありますが、順子系の手牌としては動きが重くなりやすいです。
そのため、5ブロックが足りている場合は、ペンチャンは整理候補になりやすいです。実戦でも、序盤に何となく
を残してしまい、あとから「このペンチャン、結局ずっと重かったな」と感じることがあります。
ただし、シャンテン数を落としてまで無理に外す必要はありません。すでに面子候補として必要な場合は、ペンチャンでもテンパイに向かうために残すことがあります。
このあたりは少しややこしいですが、「弱いから切る」ではなく、「ほかに十分なブロックがあるなら切る」と考えると判断しやすいです。
中央寄りのカンチャンは良形変化を見られる
カンチャンも、受け入れ自体は1種類です。
ただし、カンチャンはペンチャンより良形変化を見やすい場合があります。
たとえば、
のカンチャンは、
を引けば面子になります。さらに、
を引けば
、
を引けば
の両面ターツに変化します。
このように、中央寄りのカンチャンは、直接の受け入れが1種類でも、良形変化を見られることがあります。
そのため、愚形同士で比較するなら、端のペンチャンより中央寄りのカンチャンを残す場面が多くなります。
牌効率を覚えたての頃は、カンチャンもペンチャンも同じ「悪い形」と見てしまいがちです。ただ、
のような中央のカンチャンは、あとから両面に変わる余地があります。この差は、実際に手を進めてみるとかなり大きいです。
字牌は役牌と安全牌の価値を見て切る

字牌の切り順も、牌効率ではよく迷うところです。
字牌は順子を作れないため、数牌に比べると手牌の伸びは限定されます。そのため、牌効率だけで見ると、孤立した字牌は早めに整理する候補になります。
ただ、実戦ではここが少し悩ましいです。字牌には数牌にはない役割があります。役牌は重なれば1役になりますし、中盤以降の安全牌候補にもなります。
役牌の基本や鳴き判断まで整理したい方は、役牌の基本と実戦での活かし方もあわせて確認してみてください。
オタ風の孤立牌は序盤の整理候補になりやすい
オタ風とは、自分にとって役牌にならない風牌のことです。
たとえば、東場の南家であれば、
は場風、
は自風です。一方で、
や
は自分にとって役牌ではありません。このようなオタ風の孤立牌は、基本的に序盤の整理候補になります。
たとえば、東場の南家で次のような手牌だとします。

この手牌では、数牌の孤立牌である
や
は、くっつきで新しいターツを作れる可能性があります。一方で、
や
の孤立牌は順子を作れません。
ただし、東場であれば
は場風牌なので、重なれば役牌として1役になります。
はこの条件ではオタ風であり、重なっても役牌にはなりません。
そのため、
と
を比較するなら、役牌になる
の方が価値が高く、まずはオタ風の
から切るのが自然です。牌効率だけでなく、役になる可能性まで含めて字牌の価値を比較しましょう。
役牌は重なれば1役になるため手牌によって残す価値がある
前の章にも書いた通り、役牌は、重なれば1役になるため、オタ風より価値が高いです。
たとえば、
・
・
、自風、場風は、対子になれば鳴いて役を作ることができます。
特に、手牌に役が見えにくい場合は、役牌の重なりがアガリへの近道になることがあります。
ただし、役牌をいつまでも孤立牌で抱えすぎると、数牌の伸びを逃すこともあります。すでに手牌に十分な面子候補があり、速度を重視したい場合は、役牌でも早めに切る判断があります。
実戦では、「役牌だから絶対に残す」と決めるより、今の手が鳴いて進めたい手なのか、面前で進めやすい手なのかを見る方が判断しやすいです。役が見えない手なら役牌の価値は上がりますし、すでにリーチを目指せそうな手なら、孤立役牌を早めに切ることもあります。
大切なのは、役牌だから必ず残すのではなく、手牌の速度や役の見込みと合わせて判断することです。
字牌を切りすぎると中盤以降の安全牌が不足しやすい
牌効率だけを考えると、字牌は早めに切りたくなります。しかし、字牌をすべて切ってしまうと、中盤以降に安全牌が不足しやすくなります。
たとえば、序盤に孤立した字牌をすべて切り、数牌だけを残して手を進めたとします。自分の手が順調なら問題ありませんが、相手からリーチが入ったときに、安全に切れる牌がなくなることがあります。
もちろん、この記事の主題は牌効率なので、守備を深く扱うわけではありません。ただし、実戦では牌効率と守備は完全には切り離せません。
守備とのバランスが気になる方は、放銃率の目安と改善方法や押し引きの基準もあわせて確認しておくと、字牌を残すべき局面が整理しやすくなります。
私も、手を前に進めることだけを考えて字牌を早く処理しすぎ、あとで押し引きに困った局は何度もありました。特に手が遅いときや、すでに安全そうな字牌があるときは、1枚だけ安全牌候補として残す判断もあります。
通常手では雀頭候補を残しすぎない

通常手を目指す場合、雀頭候補は基本的に1つあれば十分です。
麻雀の基本形は4面子1雀頭なので、雀頭は必要です。ただし、対子をいくつも抱えすぎると、順子を作るための牌を残しにくくなります。
対子が多い手は、一見まとまって見えます。ここが少し厄介です。実際には、対子を残しすぎたせいで両面ターツを作る余地がなくなり、手牌の進みが重くなることがあります。
通常手を目指すなら雀頭候補は基本1つでよい
次の手牌で考えます。

この手牌には、対子が3つあります。




対子が多いと、一見するとまとまっているように見えます。しかし、通常手では雀頭は1つあれば足ります。対子を3つすべて残そうとすると、両面ターツや孤立牌を残すスペースがなくなり、手牌の進みが重くなることがあります。
通常手を目指すなら、どの対子を雀頭候補として残すかを考え、価値の低い対子は整理候補にします。
特に、役牌対子やドラ対子は価値が高いため残しやすいです。一方で、役にも打点にもつながりにくい数牌対子は、手牌全体によっては外す選択もあります。
ここで大事なのは、「対子があるから安心」と思いすぎないことです。雀頭候補が多すぎると、逆に手が伸びないことがあります。
序盤に対子が4つあるなら七対子も選択肢に入れる
ただし、序盤から対子が4つある場合は、七対子を狙う選択肢も出てきます。
たとえば、次の手牌で考えます。

この手牌では、すでに対子が4つあります。このような場合、通常手だけでなく、七対子も現実的な選択肢になります。
七対子を狙う場合は、順子候補を見切る判断も必要です。対子手に向かうなら、両面ターツや順子候補を中途半端に残しすぎると、通常手にも七対子にも進みにくくなります。
ただし、七対子を狙うかどうかは、序盤の対子の数、ドラ、字牌の重なり、通常手の進みやすさを見て判断します。
個人的には、対子が4つあるからといって毎回すぐ七対子に決め打ちするより、通常手でも進められるかを一度見る方が失敗しにくいです。特に両面ターツが多い手なら、通常手の方が自然に進むこともあります。
初心者のうちは七対子より通常手を優先する
対子が多い手では七対子を見てもよいですが、初心者のうちは基本的に通常手を優先するのがおすすめです。
理由は、七対子はテンパイするのもアガるのも難しい場面が多いからです。
七対子は7組の対子を作る特殊な役です。通常手のように順子や刻子で面子を作るわけではないため、手牌の進め方が大きく変わります。また、テンパイ形は単騎待ちになるため、待ち選びも大事になります。
初心者のうちは、まず4面子1雀頭の通常手を安定して作れるようにした方が、牌効率の基礎が身につきやすいです。
そのうえで、序盤から対子が4つあるような分かりやすい手では、七対子も選択肢として考えるとよいでしょう。
迷うなら、最初は「通常手で5ブロックが作れるか」を先に見てください。そこが苦しいときに、七対子を候補に入れるくらいで十分です。
二度受けは形によって評価を変える

二度受けは、複数のターツが同じ牌を必要としている形です。
一見すると面子候補が多く見えても、受け入れが重複しているため、見た目ほど広くないことがあります。ただし、二度受けはすべて悪い形ではありません。
ここは少しややこしいところです。名前だけ覚えるより、「どの牌の受け入れが重なっているのか」「その形は良形に変わりやすいのか」を見た方が実戦では使いやすいです。
形によって評価を変えましょう。
1245のようなペンチャン絡みの二度受けは弱い
次の手牌で考えます。

この中の


は、
のペンチャンと
の両面があるように見えます。
しかし、
を引くと、
のペンチャンも
の両面も同時に関係します。つまり、
の受けが重複しています。
さらに、
のペンチャン部分は弱い形です。受け入れは
だけで、良形変化も多くありません。
そのため、


のようなペンチャン絡みの二度受けは、かなり弱い形として扱います。
ただし、後述しますが、ペンチャンを落とすことでシャンテン数が増えるなら、無理に
を外さない方が得になりやすいです。
このあたりは、牌効率を覚え始めた頃にかなり迷いやすいです。「弱い形だから外す」と覚えるだけだと、今度はシャンテン数を落としすぎることがあります。
3467のような両面同士の二度受けは悪形とは限らない
一方で、


のような形は評価が変わります。
たとえば、次の手牌で考えます。

この中の


は、
と
の両面ターツを含んでいます。
を引くと、



の形になります。
このような形は、将来的に3面待ちのような強いテンパイ形に発展する可能性があります。
そのため、


のような両面同士の二度受けは、単純に悪形とは言い切れません。
二度受けを見るときは、ペンチャン絡みなのか、両面同士なのかを分けて考えましょう。同じ「二度受け」でも、実戦での価値はかなり違います。
シャンテン数を落としてまで無理に二度受けを外さない
二度受けは見た目ほど広くない形ですが、シャンテン数を落としてまで無理に外す必要はありません。
麻雀は18巡しかない中で、4面子1雀頭をそろえるゲームです。可能性が低い面子候補でも、テンパイに向かうために必要な場合があります。
たとえば、


のような弱い二度受けであっても、
を外すことでシャンテン数が増えるなら、残した方が得になりやすい場面があります。
二度受けを外すか迷ったら、次の点を見てください。
- シャンテン数を維持できるか
- ほかに十分なブロックがあるか
- ペンチャン絡みか、両面絡みか
- ほかにもっと弱いブロックがないか
二度受けは注意すべき形ですが、すべてが悪い形ではありません。形とシャンテン数を見て、外すか残すかを判断しましょう。
実戦では、「二度受けだから切る」と短絡的に考えるより、「この形を残すとどんなテンパイになりそうか」まで見ると判断が安定します。
牌効率どおりに打っているつもりでも勝ち切れない場合は、速度だけでなく守備や押し引きとのバランスが崩れている可能性もあります。詳しくは、牌効率は意味ないと言われる理由も参考にしてみてください。
また、この記事で紹介した5ブロック、孤立牌、ターツ選択などをさらに定着させたい方は、牌効率の本を目的別に選ぶための記事も参考にしてください。基礎から学びたい人、何切る問題で鍛えたい人、体系的に牌効率を整理したい人向けに、学び方に合う本を選びやすくまとめています。
まとめ|牌効率の定石を覚えると手牌判断が安定する

牌効率の定石を覚えると、実戦で「何を切ればよいか」の迷いはかなり減ります。
まず意識したいのは、5ブロックを見て手牌を整理することです。5ブロックが足りているときは弱いブロックを外し、足りないときは孤立牌のくっつきを見ます。
孤立牌は、3・7>4・5・6>2・8>1・9の順で強さを比較すると分かりやすいです。特に3・7は、1や9を待ち牌に含む両面を作りやすいため、孤立牌として高く評価できます。
ターツ比較では、両面を優先し、ペンチャンや弱いカンチャンを整理候補にします。ただし、愚形でもシャンテン数を落としてまで無理に外す必要はありません。
字牌、雀頭候補、二度受けも、手牌全体を見て評価を変えます。字牌は役牌や安全牌としての価値があり、対子が多い手では七対子も選択肢になります。二度受けも、ペンチャン絡みか両面絡みかで評価が変わります。
ただ、牌効率は読んだだけで急に使えるようになるものではありません。私も最初は、知識としては分かっているのに、実戦になるといつもの癖でペンチャンを残したり、強い孤立牌を切ってしまったりしていました。
迷うなら、まずは牌譜を1局だけ見返して、「この手牌は5ブロック足りていたか」「この孤立牌は本当に必要だったか」を確認してみてください。全部の打牌を完璧に見直す必要はありません。1局に1つでも理由を言える打牌が増えれば、それだけで次の実戦は少し変わります。
牌効率の練習方法を詳しく知りたい方は、牌効率の勉強法・練習方法を解説した記事もあわせて確認してみてください。
また、牌効率は手牌を前に進めるための土台ですが、牌効率だけで勝てるわけではありません。中級者を目指すなら、牌効率に加えて、押し引きや守備もあわせて学ぶと、和了率と放銃率のバランスが取りやすくなります。
実戦での成績改善まで意識するなら、次に和了率を上げる方法と放銃率の改善方法を確認しておくと、牌効率をどのように成績へつなげるかが見えやすくなります。




コメント