麻雀の”ありあり”ルールとは?喰いタン、後付け、完全先付けも解説!

ルール
この記事はこんな方におすすめです
  • 麻雀の”ありあり”ルールについて知りたい方
  • 喰いタン・後付け・先付けについて知りたい方
  • 「ありあり」と「なしなし」の違いや、それぞれの戦術的な特徴を理解したい方    

麻雀を嗜む人なら一度は聞いたことのある「ありあり」――これは、喰いタン(鳴きタンヤオ)と後付けの両方を認める、現代麻雀における主流ルールです。オンライン対戦、フリー雀荘、さらにはMリーグでも採用されており、スピード感ある攻撃型の戦術が展開されやすいのが特徴です。

本記事では、「ありあり」とは何かという基本から、喰いタンによる速攻のメリットと注意点、後付けで活用できる具体的なアガリ例(役牌バック・片あがり・ドラ待ち)まで、幅広く丁寧に解説。

また、完全先付けルールとの明確な違いを実例付きで紹介し、「ありあり」と「なしなし」それぞれの局面別戦術の違いも比較表でわかりやすく整理しています。

最後まで読むことで、「ありあり」ルールの全体像がしっかり理解できるだけでなく、「なしなし」のルールも理解でき、麻雀の様々なルールを理解できるようになります。


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麻雀の”ありあり”とは?喰いタン、後付け、完全先付けも一緒に解説

▼本章の内容

  • そもそも麻雀ありありってどんなルール?
  • 喰いタンOKで爆速アガリ!点数とスピードの両立法
  • 後付け公認で広がるアガリパターン!柔軟仕掛けのコツ

そもそも麻雀ありありってどんなルール?

ありありとは、喰いタンあり・後付けあり の二つを同時に採用したルールを指します。

たとえばタンヤオを鳴きで仕上げる 喰いタン は、門前主体の卓と比べて面子進行を劇的に加速させます。また 後付け を認めることで、仕掛けた段階では役がなくても、アガリ時に役牌やドラが付けば和了成立という柔軟な戦い方が可能になります。(喰いタン、後付けの詳細は後述します!

こうした「速さ」と「可変性」を両立できるため、局のテンポが速くなるのが”ありあり”ルールの最大の特徴です。オンライン麻雀ではプレイ人口が多いため時間効率が重視され、フリー雀荘では回転率が重要視される――いずれもありありが主流となった背景には、この“テンポ感”の良さが深く関わっています。

喰いタンOKで爆速アガリ!点数とスピードの両立法

喰いタンとは「鳴いてタンヤオを完成させる」ことです。30符1翻 のシンプルな役なので「親 1,500 点・子 1,000 点」と覚えてしまえば計算は一瞬です。

副露によって捨て牌が早い段階で露出するため、周囲の守備牌が整わないうちに先制テンパイを取れるのが最大の利点。一方で ピンフイーペーコウ などの門前限定役は消えるため、単発の高打点は狙いにくいという弱点があります。

そこで 赤ドラドラ表示牌ドラ を積極的に絡め、スピードと打点を同時に押し上げる思考が重要です。さらに、喰いタン向きの手牌は「2m8m数牌が多く字牌が少ない」「面子候補が複数ある」などの傾向があります。

カンチャンペンチャンを残して、先に両面を鳴くと受け入れ枚数が激減し形が崩れやすいので、両面以上のターツを大切にしつつ、鳴きをするかどうかを考慮すると、スムーズに速攻を仕掛けられます。

なお、喰いタンが禁止されている なしあり完全先付け の卓も存在するので、対局前にルール確認を行う習慣を付けると安全です。

後付け公認で広がるアガリパターン!柔軟仕掛けのコツ

ありありルールで認められている「後付け」は、仕掛け時点で役がなくても、アガリ時に役が完成していれば和了できるルールです。また、先付けという真逆のルールがあるので、この記事で説明します

後付けというルールだからこそ、和了が許される例を2つ紹介します。完全先付けというルールでは和了できないケースです。

📌具体例1:後付けルールでは、役牌バックを和了できる

3m4m5m3p4p5p2s2s7s8s5z5z6z

このような手牌において、6sを鳴いて6zを切ると、2s5zが待ち牌になります。

この状態は、2sは役がなく和了できませんが、5zは白という役牌が付き和了できます。

📌具体例2:後付けルールでは、片あがり鳴き三色を和了できる

3m4m5m3p4p5p3s4s7s8s5z5z6z

このような手牌において、6sを鳴いて6zを切ると、2s5sが待ち牌になります。

この状態は、2sは役がなく和了できませんが、5sは三色同順が付き和了できます。

このように、役(役牌や三色)が確定していない形で最初に6sを鳴いても、和了するときに役が付けば、和了できるのが後付けルールです。

(先付けルールの詳細は後ほど説明しますが、先付けルールでは6sを鳴くと、役が先にできていないため、5sでも和了できません。)

後付けを狙う際には、テンパイ速度と役の成立性の両立が大前提です。場に残っていない牌をバックに仕掛けるのは危険であり、逆に残り枚数に余裕があるなら強力な選択肢になります。

後付け狙いは高い副露率が前提になるため、オーラスで僅差をまくる局面なら積極的に仕掛ける価値がありますが、トップ目で点差が十分なときは無理せず守備寄りにシフトするのが鉄則です。状況に応じて“後付けエンジン”の出力を調整できれば、ありあり卓での勝率はグンと上がります!

🔰後付けに関する”フリテン”や”片あがり”の記事がありますので、ぜひ参考にしてください!

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麻雀の”ありあり”・”なしなし”ルールの違いとは?

▼本章の内容

  • ”なしなし”ルールと何が違う?戦術&テンポ比較と何が違う?
  • 完全先付けルールとは?後付けとの決定的な違い
  • (総括)麻雀の”ありあり”ルールに関するまとめ

”なしなし”ルールと何が違う?戦術&テンポ比較と何が違う?

下表に ありありなしなし の主要な違いをまとめました。プレイ前に卓のルールを確認し、適切に戦術スイッチを切り替えましょう!

比較項目ありありなしなし
喰いタン◯(鳴いてタンヤオOK)×(鳴きタンヤオ不可)
後付け◯(アガリ時に役があればOK)×(完全先付けのみ)
副露頻度高い〈鳴き主体〉低め〈門前主体〉
主力戦術スピード重視・鳴き速攻高打点狙い・門前リーチ
局のテンポ早い/短局傾向やや遅い/長期戦傾向
平均打点低〜中打点中心(ドラ依存)中〜高打点中心(素点重視)

完全先付けルールとは?後付けとの決定的な違い

完全先付け(”かんさき”とも呼ばれます)では、アガリ宣言の瞬間に すでに手牌内で役が成立していなければ和了できません。つまり役牌バックで“あとから役を付ける”こと、さらにはやドラ待ちになります。

📌具体例1:先付けルールでは、役牌バックを和了できない

3m4m5m3p4p5p2s2s7s8s5z5z6z

このような手牌において、6sを鳴いて6zを切ると、2s5zが待ち牌になります。

しかし、役が確定していないため2sはもちろん5zも和了できません

📌具体例2:先付けルールでは、片あがりの鳴き三色を和了できない

3m4m5m3p4p5p3s4s7s8s5z5z6z

このような手牌において、6sを鳴いて6zを切ると、2s5sが待ち牌になります。

しかし、役が確定していないため2sはもちろん5sも和了できません

このため完全先付けルールでは、仕掛ける前から手牌の中で役が確定する形で進行する必要があります。仕掛けの速度よりも“役の確定”が優先されるため、副露頻度は自然と下がり、守備寄りの静かな展開になりやすいのが特徴です。

こうした違いを踏まえると、後付けOKのありあり卓では多少形が悪くてもスピードを優先できる一方、完全先付け卓では 役の種を先に確保する慎重さ が要求される――この対比を理解しておくと、ルールごとに最適な戦術を選びやすくなります。

(総括)麻雀の”ありあり”ルールに関するまとめ

▼この記事のポイントまとめ

  • 「ありあり」は喰いタン(鳴いてタンヤオ)・後付けを両方認めるルール
  • ありありの最大の特徴は副露(鳴き)戦術が活きる“速攻”の強さ
  • 片あがり・役牌バック・ドラ待ちなど、後付けで多彩なアガリ形が実現可能
  • 喰いタンOKだから序盤からテンパイを組みに行きやすい(ただし門前役は消える)
  • 完全先付け(なしなし)卓との違いを比較表で理解できる

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