この記事はこんな方におすすめです
麻雀は日本でとても人気のあるテーブルゲームで、昔から多くの人に親しまれています。そのため、麻雀で使われる専門的な言葉、いわゆる麻雀用語が、日常の会話の中にも自然と入ってくるようになりました。たとえば「テンパる」や「リーチ」といった、麻雀用語は、麻雀をやったことがない人でも使ったことがあるのではないでしょうか。
こうした言葉は、もともと麻雀の中での状況を表していましたが、わかりやすくて使いやすいため、学校や職場、友だちとの会話の中でも当たり前のように登場します。また、アニメやマンガ、バラエティ番組などでも使われていることが多く、自然と私たちの言葉として定着していったのです。
この記事では、そういった麻雀由来の言葉を紹介し、「麻雀での本来の意味」「普段の会話で使われる意味」「どんなふうに使われるかの例」の3つのポイントで分かりやすく解説していきます。麻雀を知らない人にも楽しんでもらえる内容なので、ぜひ読んでみてください!
日常でよく使われる麻雀用語

テンパる
- 🀄 麻雀での意味: あと1牌でアガれる状態(聴牌)を指します。手牌があと1つ揃えば和了(アガリ)になるという非常に緊張感の高い場面で、プレイヤーは勝負に出るかどうかを迫られます。
- 💬 日常での意味: 焦ってパニックになる状態を指します。何かに追われて余裕がなくなったとき、「テンパる」と言うことがよくあります。
- 🗣️ 使用例: 「プレゼン前でテンパってるよ!」
リーチ
- 🀄 麻雀での意味: テンパイ状態であることを宣言し、1000点を場に出して勝負に出る行為。自信がある手牌でアガリを狙う積極的なアクションです。
- 💬 日常での意味: あと一歩で成功や完成に近づいている状態を指します。スポーツやゲームなど、ゴール目前の状況でよく使われます。
- 🗣️ 使用例: 「ビンゴでリーチになった!」
メンツ
- 🀄 麻雀での意味: 順子(3つの続きの数字)や刻子(同じ牌3つ)のように、3枚1組で構成される牌のセットのこと。
- 💬 日常での意味: 集まりのメンバーや仲間のことを指します。「今日のメンツは豪華だね」などの使い方をします。
- 🗣️ 使用例: 「今日の飲み会のメンツは誰?」
連チャン
- 🀄 麻雀での意味: 親が連続してアガることによって、親番が続く状態。連続で勝つほど点数の期待値が高くなります。
- 💬 日常での意味: 同じような出来事が連続して起こること。忙しい日々や作業の繰り返しの中でよく使われます。
- 🗣️ 使用例: 「今週は連チャンで残業だよ。」
チョンボ
- 🀄 麻雀での意味: 誤ってアガリ宣言をしたり、ルール違反をしてしまう重大なミスのこと。罰符(バップ)などのペナルティが課されます。
- 💬 日常での意味: うっかりした失敗ややらかしを表す言葉。「ミスった〜!」というニュアンスです。
- 🗣️ 使用例: 「会議の時間を間違えるなんてチョンボだね。」
安パイ
- 🀄 麻雀での意味: 相手にロンされる心配がない、安全な牌のこと。守備的な打ち方に使われます。
- 💬 日常での意味: 確実性が高くてリスクが低い選択肢を表すときに使います。「とりあえず安パイでいこう」という具合です。
- 🗣️ 使用例: 「このプランは安パイだから採用しよう。」
オーラス
- 🀄 麻雀での意味: 最終局(南4局)を意味します。この局で勝負が決まることから、緊張感が高まる場面です。
- 💬 日常での意味: 物事の終盤や最後のステージ、イベントの締めくくりを指します。ライブや発表会でも使われます。
- 🗣️ 使用例: 「このプロジェクトもいよいよオーラスだね。」
ワンチャン
- 🀄 麻雀での意味: 「ワンチャンス」の略で、捨て牌の筋や河から、他家がその牌を持っていない可能性がある状況を指します。
- 💬 日常での意味: わずかだけど可能性がある、という意味。「ワンチャンあるかも?」と軽い希望を込めて使われます。
- 🗣️ 使用例: 「ワンチャン、明日の試合に出られるかも。」
一気通貫
- 🀄 麻雀での意味: 同じ種類の数牌(萬子・筒子・索子)で1から9までの順子を揃える役。
- 💬 日常での意味: 最初から最後まで、一つの流れで一貫してやり切ることを表します。ビジネスや作業工程でよく使われます。
- 🗣️ 使用例: 「企画から販売まで一気通貫で対応します。」
ダマ
- 🀄 麻雀での意味: テンパイしてもリーチをかけずに黙っていること。手を読まれにくくするための戦術です。
- 💬 日常での意味: なにかを隠していたり、わざと何も言わずにいることを指します。
- 🗣️ 使用例: 「その件はダマにしておこう。」
リャンメン
- 🀄 麻雀での意味: 両端のどちらかが入れば順子が完成する2面待ち。効率がよく、アガリやすい形です。
- 💬 日常での意味: 両面テープや両面コピーのように、「りょうめん」と書いて「りゃんめん」と読む、麻雀ファン特有の読み方として使われます。
- 🗣️ 使用例: 「リャンメンテープを買ってきて。」
全ツッパ
- 🀄 麻雀での意味: オリずに押し切る姿勢。相手がテンパイでも気にせず攻めるスタイルです。
- 💬 日常での意味: 文字どおり「全力を注ぐ」「全力投球する」といった意味で使われます。
- 🗣️ 使用例: 「このプロジェクトに全ツッパする!」
がめる
- 🀄 麻雀での意味:他のプレイヤーが使いそうな牌を、自分で使う予定がなくても手元に残しておくこと。相手の進行を妨害するための手段として行われる場合があります。
- 💬 日常での意味:お菓子や小物など、本来みんなで使うべきものを一人でこっそりと独占してしまうような行為を指します。関西などではやや方言的に使われることもあります。
- 🗣️ 使用例:彼はお菓子をがめていた。
ダントツ
- 🀄 麻雀での意味:「断然トップ」の略で、他のプレイヤーを大きく突き放したトップの状態を表します。通常のトップとは違い、点数的に大差がついていて逆転されにくい状況を指し、終盤戦では特に有利な立場になります。Mリーグなどの実況でもよく使われる表現です。
- 💬 日常での意味:他の人やものと比べて、群を抜いて優れている様子を表します。成績やスピード、売上などでよく使われ、「圧勝」や「ぶっちぎり」に近いニュアンスがあります。
- 🗣️ 使用例:彼の成績はダントツで1位だった。
トイメン
- 🀄 麻雀での意味:卓を囲んだとき、自分の真正面に座っているプレイヤーのことを「トイメン」と呼びます。麻雀ではプレイヤーの位置によって呼び方が変わるため、位置関係を正確に理解することが戦術にも関わってきます。
- 💬 日常での意味:向かい側にいる人や物を指すときに使われます。たとえば、会議のテーブルで自分の正面に座っている人や、通りを挟んで向かいにある建物などを指すときに使われることがあります。
- 🗣️ 使用例:会議でトイメンに座っていた方が発言された。
頻繁ではないが、日常で使われる麻雀用語

パイパン
- 🀄 麻雀での意味: 牌の中で、絵柄が何も描かれていない白い牌を「白板(パイパン)」と呼びます。主にドラ表示や役牌「白」として使われ、見た目が真っ白なのが特徴です。
- 💬 日常での意味: 一般的にはスラングとして性的な意味で使われるため、日常会話では使用を避けるのが無難です。麻雀由来であっても誤解を招くことがあるため注意しましょう。
- 🗣️ 使用例: (控えておきます!)
青天井
- 🀄 麻雀での意味:本来麻雀では、役満以上の得点に制限をかけるルールがありますが、「青天井」はその制限を取り払い、役の積み重ねによって得点が青天井=無制限に上がっていくルールを指します。上級者向けのルールです。
- 💬 日常での意味:値段や成績、評価などが際限なく上がることを指して使われます。たとえば「給料が青天井」と言えば、上限なく上がり続けることを意味します。
- 🗣️ 使用例:彼の成長は青天井だ。
単騎待ち
- 🀄 麻雀での意味: アガリの形が雀頭待ちだけになっている状態。1枚しか待っていないため読みづらく、逆に強みになる場合もあります。
- 💬 日常での意味: 誰かを一人で待っている様子や、心細い状態を表すときに使います。
- 🗣️ 使用例: 「駅で単騎待ちしてたよ。」
アリアリ/ナシナシ
- 🀄 麻雀での意味: ルール設定で、喰いタンや後付けを許可するかどうかを示す言葉。「アリアリ」は両方あり、「ナシナシ」はどちらもなしです。
- 💬 日常での意味: 飲み物や料理の注文などで、「砂糖もミルクもアリ」「両方ナシ」のように使われます。
- 🗣️ 使用例: 「コーヒーはアリアリで!」
コメント