麻雀の強さは押し引きでほぼ決まると言われていますが、押し引きの判断基準や押し引きの上達方法が分からないというケースは非常に多いです。
てりやきは押し引きを鍛え始めて、勝率が徐々に改善されていき、鍛え始めてから1年たった頃には天鳳の8段まで昇れました。
そこでこの記事では、押し引きが上手い人の考え方、てりやきの押し引きの判断基準(すぐに実践可能ver)・上達方法をまとめて解説します。
この記事を読めば、麻雀の勝率の改善(1位率が上がり、4位率が下がる)が可能です!さらに、もっと勝率を上げるための押し引きの鍛え方もわかります!
てりやきが天鳳8段になるまでに鍛えた押し引きの判断基準と鍛え方を知りたい方は是非最後まで読んでください!
そもそも押し引きが上手い人はどんな人?
麻雀の勝敗は押し引きが8割と言われているほど、とても重要な要素です。
では、そもそも押し引きの上手い人というのは、どんな人でしょうか??
結論から言うと、押し引きが上手い人は押し引きを期待値(打ち手の感覚値もしくは数値)をベースに決めている人です。
イメージ的には、下記を要素を基に「同じ局面を”押す”を繰り返すとプラス収支になる」といった局面では押して、「同じ局面を”押す”を繰り返すとマイナス収支になる」といった局面では引くというのを正確に見極めて実行できる人です。
- 自分の和了確率・和了打点
- 他家への放銃確率・放銃打点
なので、押し引きの上手さには、「自分の和了確率・和了打点」と「他家への放銃確率・放銃打点」がとても重要になります!
今すぐ実践できる押し引きの判断基準
まず前提としては、押し引きというのは他家が聴牌している時に考えるのが基本です。他家が聴牌していなさそうな場合は、押すのみです。
そして、押し引きの判断基準として、大事な要素は↓です。
- 自身が聴牌しているか
- 自身の手牌が押すほどの価値があるか
「自分が聴牌しているか」についてですが、自身が聴牌していなければ、すぐに降りましょう。聴牌と1シャンテンには期待値的に大きな差があります。
簡単に言うと、聴牌している他家に対し、自身が聴牌してないのに押すと収支がマイナスになることがほとんどです。
「自身の手牌が押すほどの価値があるか」については、↓のような基準を設けましょう。
- 他家がリーチしていて、自身が下の条件に当てはまれば押し
- 好形で3900点以上で聴牌している
- 愚形で7700点以上で聴牌している
- 他家が鳴きもしくは面前で聴牌していて、自身が下の条件に当てはまれば押し
- 好形で2000点以上で聴牌している
- 愚形で3900点以上で聴牌している
正直に伝えると、判断基準をより複雑にすることで、よりよい押し引きの判断基準になるのですが、複雑化してしまうと実践で使いづらいため、この記事では上記のように「シンプルかつ実践で即使える」レベルで整理しました。
ちなみにこの判断基準はリーチ時の平均打点の統計情報から考えており、実際にこの判断基準をベースに天鳳では8段まで昇れました!
- 親の場合:9000点程度
- 子の場合:6000点程度
すぐ実践できるシンプルな押し引き表
前章の内容をより理解するために押し引き表を作成しました。
他家がリーチしている状況、面前もしくは鳴きで聴牌している可能性がある状況の2つに分けてます。
この押し引き表の特徴はできるだけシンプルかつ実践で即活用できることです。
他家がリーチしている状況の押し引き表
他家が面前もしくは鳴きで聴牌している可能性がある状況の押し引き表
押し引きの実例
簡単な例ですが、てりやきの牌譜で押し引きの実例で押し引きを解説します。
押すか引くかを考えた局面
状況的には↓です。
- 下家…1鳴きしており、巡目的にも聴牌の可能性大。役があるとしたら、タンヤオ。ドラもちの可能性があり、振りたくない相手。
- 対面…聴牌していなさそう。しかし、最終手出しがであるため、 が当たる可能性はあり。
- 上家… が必ず通る相手。役牌鳴きで巡目的に聴牌の可能性大。
- 自身…残り4回ツモがある。打点的には 切りで満貫確定。また、はドラを跨ぐため、放銃した時の失点が大きい可能性が高いため、聴牌のために切るなら 。降りるなら、聴牌可能性が高い上家、下家をケアして、切り。
場況の読み方は改めて別記事にまとめますが、現時点(2024/11/30)で参考になる記事は下記です。ご興味あれば、ぜひ読んでみてください。
押すか引くかを考えた結果(押す)
押し引き表を見ると、↓の状況に当てはまるため、”押し”です!
- 他家は面前もしくは鳴きで聴牌していそうな可能性がある局面
- 自身が聴牌であり、愚形の3900点以上である
このように押し引きの決め方を簡単に実践できるように整理したため、ぜひ試してみください!
こういう考え方で、押し引きを決めて、それを何回も繰り返すことで、収支がプラスになっていきます!
押し引きが上手くなるための3つの方法
押し引きが上手くなるための上達方法として、↓の3つがあります。
それぞれの詳細を解説していきますので、ぜひ読んでください!
押し引きの教科書を読む
麻雀強者の押し引きの本を読むことで、麻雀強者の考え方を取り入れることができるため、即効性・有効性の高い上達方法です。
てりやきが読んできた押し引き本の中で、かなり参考になった本を紹介するよ!ぜひ読んでみてください!
令和版 現代麻雀押し引きの教科書 [福地誠]
この書籍はデジタルな現代麻雀の押し引きに特化した書籍でして、下記の3つのテーマでこの場合は押す?引く?みたいな問題がたくさん載っている形式です!そして、最後の章では、色んなケースにおいて著者と著者以外(村上淳様、ネマタ様)の麻雀強者の実際の打牌選択とその解説も載っています!
- 自分の手の押し引き
- 相手が絡む押し引き
- 順位が絡む押し引き
そして、この本の最大の魅力は「シンプルで分かりやすい!!そして、すぐに実践で使える!!」です!
↓がてりやきの読んだ感想です。
- 解説の情報量はしっかりある上で、かなりシンプルなので、押し引きの基準が身に着きやすい!
- 問題と解説が交互に出てくるページ構成になっており、非常に理解しやすい。ページ内のデザインもかなり見やすいので、それも理解の補助になる
- 「ラス親だから、○○がよい」とか「巡目が浅いから○○がよい」といった感じで、場況判断も押し引きも学べて、色んな場面での実践で使える印象
解説内容・デザインで本の内容を非常に吸収しやすくなっているため、麻雀が強くなる上ではこれ以上にないくらいの即効性があると思います!
実際に福地本を読みだしてから、てりやきはフリーでも年間プラス収支になるようになりました!
ちなみに作者の福地誠先生は第6・9期天鳳名人位であり、かなりの強者で、他にもとても勉強になる麻雀書籍を出しています!
また、この本の紙書籍は文庫本みたいに持ち運びが楽のようで、それも魅力ですね!
てりやきはkindleで読んだのですが、最初のページに問題、次のページに解説といった感じの構成です。「問題と解答のページを行き来して、見づらい」という意見がありますが、あとで読み返した際に回答を見ずに問題を考え直せるので、そういった面でKindleの構成はとても良い思います!
令和版 現代麻雀技術論 [ネマタ]
この書籍は、統計学やシミュレーターによる科学的な打ち方を書かれており、特に牌効率・押し引きの面でかなり情報量が多く、幅広い内容を深く学べる本となっています!
てりやきが読んだ感想は↓のとおりです。
- 押し引きや牌効率の基準がかなり細かく、さらに統計情報も載っているため、かなり情報量が多い麻雀本
- 色んな統計情報が載っていて、かなり勉強になる(例えば、リーチした手牌の待ち牌別アガリ率など)
- 手牌の例が多いため、実践において多くの細かい場面で役に立つ情報が載っている
- てりやき的には割と高打点になるような牌効率・押し引きの印象があり、高打点が好きな方には特におすすめ
この本の魅力は、牌効率・押し引きの情報量の多さと、その情報の信頼性だと思います!
牌効率・押し引きの情報量は多分感じてくれたと思います。信頼性というのは統計的な情報を踏まえての内容なので、個人の主観ではなく、数字的に正解/不正解を考慮されているという意味合いです。
ちなみに、ネマタ様は浄土真宗本願寺派の僧侶らしく、日本麻雀ブログ大賞2009で1位という、非常におもしろい経歴を持っている方です。↓の本の著者なのですが、てりやきはよく見かける本なので、もしかしたら書店やネットで見かけた方が多いかもしれないですね。
押し引きが上手い人の麻雀を見る
本以外にもYoutube動画を見ることで麻雀が上手い人の考え方を取り入れ、押し引きが上手くなることができます。
てりやきが好きな麻雀のYoutubeチャンネルを共有するよ!ぜひ、動画を見て、あなたの勝率UPに役立ててください!
たかちゃんねる(多井隆晴プロ)
多井隆晴プロとは、「最速最強」をキャッチフレーズとした方でして、「麻雀星人」といわれるトッププロ雀士です。
ちなみに、Mリーグの渋谷ABEMASに所属しており、麻雀プロ団体RMUの代表も務めています。
この方の麻雀は強いことはもちろんですが、人としてもおもしろく、飽きずに見れるので、継続的に見るにはおすすめのチャンネルです!
Yuotubeでの麻雀に関する解説も非常にわかりやすいので、多井プロの打牌の考え方が頭に入りやすいのも特徴です!
渋川式 麻雀通信(渋川難波プロ)
渋川難波プロとは、天鳳10段の方でして、「魔神」と呼ばれるトッププロ雀士です。
MリーグのKADOKAWAサクラナイツに所属しております。
渋川プロは「魔神の読み」という有名な麻雀本を書いた方でもあります。
渋川プロの動画は読みスキルなどの押し引き以外の勉強もできるので、おすすめです
「押し引きの成長具合を短期的な結果で決めつけない」というマインドを持つ
最後に押し引きの上達させるために必要なマインドを解説します。
押し引きを上達させるには、「押し引きの成長具合を短期的な結果で決めつけない」というマインドが非常に重要です。
冒頭で解説したように、押し引きの上手い人は「同じ局面で押す/引くを繰り返して、プラス収支になる」ように打ちます。
つまり、押し引きは長期的な目線でプラス収支になっていきますので、半荘1回、2回で負けたからと言って、押し引きを成長具合を語らないようにしましょう!
せめて50半荘ほど見て、押し引きの成長具合を評価し、どういう風に修正すべきかを見極めてください!
まとめ
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
この記事に載せた押し引きの判断基準・押し引き表は、すぐに誰でも実践できるくらいシンプルにしていますので、まずは実践してみてください。
もっと押し引きを上手くなりたい、鍛えたい方は是非↓の麻雀本を読んでみてください!必ずあなたの勝率UPに役立ちます!
それでは、みなさん、良き押し引きライフを送っていくださいませ!!
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